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老年期うつの検査-15-日本版(GDS-15-J)

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老年期うつの検査-15-日本版(GDS-15-J)

杉下守弘、朝田 隆、杉下和行 著

2017年10月(10月30日奥付) B5判

スタートキット

定価(本体価格2,900円+税)
[内容物]
マニュアル42ページ、検査用紙10部

別売 用紙セット

定価(本体価格2,900円+税)
[内容物]
検査用紙60部

★老年期のうつのスクリーニングに最適!

老年期うつの検査日本版は、Geriatric Depression Scale-15(GDS-15)の日本版です。GDS-15は、うつのスクリーニング検査として世界でもっともよく使用されている検査です。妥当性・信頼性とも非常に高く、国際研究や治験での使用に耐えうる決定版です。

★7つの特徴

@ 認知症や軽度認知障害に対応し、認知症患者のうつを検出できる
A 認知症だけでなく身体疾患があっても使用可能
B 短い文で構成された15の検査項目
C YesあるいはNoで答える簡便な検査
D 正確な日本語訳
E 日本分家への適応
F 高い信頼性、妥当性(日本版として新たに標準化)

★序文

はじめに
 老年期うつ検査-15-日本版(GDS-15-J)はGeriatric Depression Scale-15(GDS-15)1)の日本版である.GDS-15はうつのスクリーニング検査として世界で一番使用されているといっても過言でない検査である.GDS-15が世界的に使用されているのは,
 @15問の短い質問から成り立っている簡便な検査である.
 A被検者が「はい」「いいえ」で答える形式なので,答えやすく,採点が容易である.
 B施行時間が5〜7分である.
などの理由である.
 GDS-15は今から約30年前にSheikh and Yesavage(1986)2)によって作成された.優れた検査なので,今までに,GDS-15の日本版は十指に近い数のものが作られてきた.日本版を作成するには,原版の翻訳,原版の日本文化への適応,日本版の標準化(妥当性,信頼性,最適なカットオフ値の決定)が必要であるが,いずれも多くの困難を伴う.このため従来の日本版は作成者の多大な努力にもかかわらず,不十分なところがあった.特に標準化については,今まで一つの日本版について1991年に一度行われただけである.翻訳,文化適応および標準化が適切でないと,検査の得点が正しくなかったり,うつと非うつの分類が正しくできないことがある.
 今回の老年期うつ検査-15-日本版(GDS-15-J)は2008年に杉下守弘,朝田 隆によって作成された3).そして,認知症の国際的研究プロジェクトであるアルツハイマー病神経画像戦略(J-ADNI,代表 井原康夫)で2008年から用いられた.その後,2011年から杉下和行を中心に,逸見 功が統計を担当して,DSM-Wと関連づけた妥当性の検討,内部一貫法による信頼性の検討などの標準化を行った4).妥当性については,ROC解析を行い,最適なカットオフ値6/7(7点以上はうつを示唆している)を得た.最適なカットオフ値6/7の感度は.981であり,特異度は.855でいずれも非常に高かったので,妥当性は非常に高いといえる.また,この検査は感度・特異度いずれも高く,有用性の高い検査であることを示している.因子分析をしたところ,3因子が得られ,いずれもうつに合致する因子で,構成概念妥当性も高かった.信頼性については内部一貫法によって検討したところ高い信頼性が得られた.妥当性,信頼性ともによい結果が得られたので,このたび,老年期うつ検査-15-日本版(GDS-15-J)を公刊することにした.  近年,GDS-15は国際的研究や国際的治験で使用されるようになった.国際的な研究ではGDS-15を使用するには上記の3つの点について入念に作成されている必要がある.老年期うつ検査-15-日本版(GDS-15-J)は,3つの点に関して完成度が高く,国際的研究にも耐えうるものと考えている.しかし,著者らが気付かなかった欠点もあるかもしれない.諸賢のご意見を頂ければ幸甚である.

2017年8月
杉下守弘,朝田 隆,杉下和行


★目次

はじめに

●1 老年期うつ検査-15-日本版(GDS-15-J)作成の経緯(杉下守弘,朝田 隆)
1,原版GDS-15の特徴
2,原版GDS-15の認知症への適用
3,従来の日本版GDS-15
4,従来の日本版GDS-15の問題点

●2 老年期うつ検査-15-日本版(GDS-15-J)の作成(杉下守弘,朝田 隆)
1, GDS-15-Jの翻訳
2, GDS-15-Jの文化的適応
3, 被験者が検査項目を理解しやすくするための改良

●3 老年期うつ検査-15-日本版(GDS-15-J)の妥当性と信頼性(杉下和行,杉下守弘,朝田 隆)
1, 妥当性および信頼性の研究における被験者
2, 被験者のGDS-15-J得点
3, 妥当性
4, 信頼性
5, 項目分析
6, GDS-15-Jの短縮化

●4 老年期うつ検査-15-日本版(GDS-15-J)の実施 ────(杉下守弘)
1, GDS-15-Jの実施方法
2, 採点
3, カットオフ値

●5 老年期うつ病 ─────────────────────(杉下和行)
1,老年期うつ病の特徴
2,うつ病の疫学
3,DSMの診断基準の変遷
4,一般成人のうつ病の疫学
5,老年期うつ病の疫学
6,検査
7,スクリーニングツール
8,診断基準

●6 認知症 ────────────────────────(朝田 隆)
1,概念
2,疫学
3,検査と診断
4,アルツハイマー病(AD)
5,レビー小体型認知症(DLB)
6,前頭側頭葉変性症(FTLD)
7,血管性認知症(VaD)
8,軽度認知障害(MCI)
9,治療

●7 うつ病と認知症の鑑別 ─────────────────(朝田 隆)
1,認知症とうつ病:鶏か卵か
2,軽度認知障害(MCI)とうつ
3,仮性認知症の概念
4,うつ症状を呈しやすい認知症性疾患
5,うつ病と認知症(AD, DLB)の接点
6,うつ病と認知症の鑑別
7,まとめ

網掛入検査用紙 巻末

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