老年期精神障害 病態と薬物療法
佐藤 光源 監

1999年発行 B5判 160頁
定価6825円(本体6500円+消費税5%)
ISBN9784880022734

その他執筆者など▼
江原 嵩(神戸市立中央市民病院参事) 渡辺昌祐(川崎医療福祉大学教授)
内容の説明▼
 近年、人口の高齢化に伴い老年期の精神医学・医療の必要性は一層の重みを増している。
 本書は、総論において、最新の知見をもとに身体(中枢神経系、自律神経系、腎泌尿器系、内分泌系、循環器系)の加齢変化を取りあげ、体内薬物動態にみられる老年期の特徴をわかりやすく解説した。また各論において、疾患よりも症状群についての病態生理と治療指針を取りあげ、それが本書の特徴となっている。
 老年期精神障害では、日常の診療において病名よりもむしろ意識障害、せん妄、うつ状態、幻覚妄想といった症状群が治療の標的となっている。これらの状態像について、その病態生理、症状評価法、合理的な薬物選択の手順が示され、きわめて実践的な治療のガイドラインである。
おもな目次▼
総論
加齢と身体機能(中枢神経系機能・自律神経系機能・腎泌尿器系機能・内分泌系機能・循環器系機能)
加齢と体内薬物動態(吸収・分布・肝臓での代謝・排泄・血中濃度・薬効の変化・投与量、薬用量)

各論
意識障害(原因・検査・治療)
せん妄、興奮状態(原因・予後・検査・治療)
痴呆(原因・検査・治療)
うつ病(原因・予後・検査・治療)
躁病、躁状態(検査・治療)
幻覚・妄想、分裂病様状態(検査・治療)
神経性障害、神経衰弱(検査・治療)
睡眠障害(検査・治療)
前頭葉症候群、前頭葉型痴呆(検査・治療)
痙攣、てんかん(検査・治療)