止血・血栓の臨床 
松田 保 著

1996年発行 A5判 210頁
定価4200円(本体4000円+消費税5%)
ISBN9784880023809

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内容の説明▼
 止血の機序としては、第一に、破綻した血管が収縮して、そこからの出血の量を低下させること。第二には.血管の破綻部に、流血中の血小板がくっついて、そこを閉塞することが挙げられる。第三が血液が凝固することである。血管内で血液が凝固するという現象は臨床的にはしばしば見られるのであって、これが血栓症である。
止血機序の暴走による血栓症の発現を防ぐため、生体には、止血機序を制御したり、血管内に生じた凝固塊(フィブリン)を溶解するという機序が存在する。
 出血は見た目にも明らかな症状であるので、古くから医師たちの注目を浴ぴていた。しかし、現在の高齢化社会における患者の数や臨床医の立場からは、心筋梗塞、脳梗塞や末梢の動静脈の血栓症のほうがはるかに重要であり、血栓傾向の診断や、血栓症の予防・治療の問題か大きくクローズ・アップされつつある。抗リン脂質抗体症候群やAPC resistanceといった新しい血栓傾向についての学問の進歩も含めて最新の「止血血栓学」のマニュアルである。
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