漢方教室 
雨宮 修二 著

1997年発行 A5判 156頁
定価4410円(本体4200円+消費税5%)
ISBN9784880023960

その他執筆者など▼
内容の説明▼
近畿大学東洋医学研究所遠田裕政教授の「推薦のことば」より

このたび、「漢方教室」が雨宮修二講師の著作として発刊されることになりましたが、これは誠に喜ばしいことであり、斯界にとっても一つの大きな衝撃になることと思われます。思えば、私が漢方の勉強を始めたのが約37年前のことであり、「漢方の近代化」をライフワークと定めて、その研究に打ち込み出したのが約27年前でした。そして、近畿大学東洋医学研究所に着任してからは既に約15年の歳月が流れましたし、「漢方研究」誌上に「近代漢方入門」を書き始めて、約13年がたち、最近ようやく、総論に続いて各論も脱稿することができました。そこで、これを単行本にしていけば、それは従来の漢方の解説書とは全く異なった形式のものであり、これからの漢方、すなわち、「近代漢方」の基準書になるものと信じているわけですが、それだけにそれは従来の人達には馴染みにくい、やや難解なものになっていると思われます。それ故、もっと平易にして簡明直截なものをまた書き出す必要があると思っていました。幸いにして、このたび、新興医学出版社から、易しい漢方の教科書を書くことについての依頼がありましたので、雨宮講師に相談し、共著という形式にしようということになりました。ところが、それから雨宮講師の大変な尽力により、誠に簡にして要を得た「近代漢方」の教科書が出来上がってきたわけです。一読して、私の追加すべきものは何もなく、大変に満足なものになっていることを知りましたので、共著という形式ではなく、推薦のことばを贈るという形式にしたわけです。この書を読むことにより、読者は「近代漢方」の輪郭を知ることが出来るでしょうし、また、その一つの新しい展開を感じることができるでしょう。この書を、心からの喜びと誇りとを持って、広く広湖に推薦する次第です。
おもな目次▼
未入力です