消化器疾患と心身医療 
筒井 末春 監

2000年発行 A5判 156頁
定価3675円(本体3500円+消費税5%)
ISBN9784880024189

その他執筆者など▼
芝山幸久(芝山内科副院長/東邦大学非常勤講師)著
内容の説明▼
 本書は3章から成り立っている。1章は消化器科医などの内科医に必要な心身医学の基本的知識やトピックスを中心に論文をまとめてある。2章は消化器心身医学の臨床的課題について論じたものを集めた。批判を頂いた論文もあるが、今後も多くの意見を頂ければ幸いである。3章は症例検討で具体的な事例を呈示することで心身医学的な診かたの参考にしていただければと思う。
おもな目次▼
1.消化器科医に必要な心身医学の知識
心身相関の歴史的変遷/ライフサイクルから診た青・壮年期患者/高齢者に対する心身医学的診療のポイント/消化器診療とライフストレス/消化器科でも使える質問紙法心理テスト(その1)うつ、不安、摂食障害/消化器科でも使える質問紙法心理テスト(その2)CMIの活用/自律神経失調症とは
2.消化器科領域の心身医学的課題
心身症と精神病の違いは何か/消化性潰瘍は心身症か/上部消化管内視鏡検査を受ける患者の不安および苦痛に関して/消化器手術に伴う心身医学的諸問題/消化器科入院患者の心理・社会的ストレス/消化器科における心療内科医の役割/心療内科のストレス
3.消化器心身症の症例検討
ライフサイクルからみた過敏性腸症候群/心因性の腹痛を呈した不登校の1例/神経性嘔吐の3症例/神経性食欲不振症に合併した重症逆流性食道炎の1例/過敏性腸症候群として紹介受診したS状結腸癌の1例