ECGケース・スタディー 
村松 準 編著

2002年発行 B5判 94頁
定価2625円(本体2500円+消費税5%)
ISBN9784880026015

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内容の説明▼
 心電図診断の意義は,“疾患の病態診断”にあるといえます.したがって,心電図検査は,循環器疾患の総合的診断における補助的診断法の一つであるとらえられますが,多くの病態生理学的情報を提供してくれることから,臨床診断学的に意義深い検査法であると思われます.
 本書では,「ECGケース・スタディー」という表題にもかかわらず,目次は各症例別に分類されています.これは,心電図だけの情報から臨床診断の考察を目論んだのではなく,臨床的なヒントを元に,提供された心電図から,症例の背景にある病態を推察していただこうと考えたからです.そのため,各症例ごとに,主訴,現病歴,臨床検査所見,などを簡単に述べ,心電図を提示し,次いで,その心電図所見と心電図診断を示し,解説しました.そして最後に各疾患の「心電図所見の特徴」を箇条書きにまとめて記載しました.
 症例のそれぞれを,「臨床心電図クイズ」とみなして活用していただくとよろしいのではないかと思います.
おもな目次▼
僧帽弁狭窄、僧帽弁閉鎖不全
大動脈弁狭窄、大動脈弁閉鎖不全
心房中隔欠損、動脈管開存、心室中隔欠損
Fallot四徴、Ebstein病、大血管転位
特発性心筋症
二次性心筋症
心筋炎、心膜炎
前壁梗塞
下壁梗塞
狭心症
虚血性心疾患、高血圧性心疾患
肺性心
電解質異常
早期興奮症候群
上室性頻拍性不整脈
心室性頻拍性不整脈
心ブロック
洞不全症候群、Adams-Stokes症候群

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