刑事精神鑑定の実際 
西山 詮 著

2004年発行 B5判 458頁
定価9450円(本体9000円+消費税5%)
ISBN9784880026268

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内容の説明▼
 本書は初級ないし中級程度の鑑定人が、刑事鑑定をするときに読むための本である。
司法精神医学は精神医学の中では弱力で特殊な領域である。しかし、わが国で精神鑑定の成果が裁判所で尊重されるようになるためには、精神鑑定学がこれから飛躍的な発展を遂げなければならない。積極的に精神鑑定に取り組み、鑑定の中で己の全力を尽くしてものを考える精神科医を増やす必要がある。本書がそれらの人々を鼓舞し、少しでも自己錬磨し、究極的には日本の裁判の水準を高めることを願うものである。
おもな目次▼
第一部 司法精神医学概説
1.序説
2.刑事精神鑑定の種類と実務
3.刑事責任能力判定の基準
4.鑑定人の位置と役割

第二部 鑑定例の提示と解説
症例1 器質脳症候群 血管性脳梅毒
症例2 アルコール急性中毒 複雑酩酊
症例3 覚醒剤中毒性精神病
症例4 覚醒剤中毒性精神病
症例5 統合失調症
症例6 妄想性障害
症例7 気分障害
症例8 心因反応(内的葛藤反応)-白日夢-妄想性障害
症例9 心因反応(内的葛藤反応)-解離性もうろう障害-
症例10 情動行為(他の特定の解離性障害)
症例11 病的賭博-多重人格障害か正常な自我の分極か-
症例12 てんかん 挿間性精神病
症例13 精神遅滞-訴訟能力の鑑定-