臨床倫理学 第五版 臨床医学における倫理的決定のための実践的なアプローチ
赤林 朗 他監訳

2006年発行 A5判 270頁
定価(本体価格3300円+税)
ISBN9784880024851

その他執筆者など▼
他監訳者:蔵田伸雄、児玉 聡 訳者:白浜雅司、児玉 聡、古澤有峰
内容の説明▼
本書の目的の第一は臨床医が現実に直面する問題の複雑さについて思考を深めるためのアプローチを提供することであり、第二は医療の現場で起きる典型的な倫理的問題について簡潔で代表的な意見を集めることである。本書の方法は臨床の意志決定に役立つだけでなく、患者の医療に関する倫理的側面を確定するための簡単な方法にもなる。好評の第三版に続く絶好の書である。
おもな目次▼
日本語版序文
序文
四つの項目:臨床倫理学における症例分析

第1章 医学的介入の適応
 不適切な介入
 蘇生を試みないという指示
 死にゆく患者のケア
 治療停止の法律上の意味
 死の判定

第2章 患者の意向
 インフォームド・コンセント
 判断能力
 宗教的および文化的多様性による信念
 誠実なコミュニケーション
 治療の正当な拒否
 事前計画
 精神的な判断能力が欠如した患者のための意志決定
 患者の意向の限界
 医師の提案に非協力的なこと
 代替医療

第3章 クオリティ・オブ・ライフ(QOL)
 QOLの増進
 客観的なQOL基準
 安楽死と自殺幇助
 自殺

第4章 周囲の状況
 利害関係者の役割
 医師の守秘義務
 医療の経済学
 限られた医療資源の配分
 宗教
 臨床倫理における法律の役割
 臨床研究
 臨床教育
 産業医学
 公衆衛生
 倫理委員会
 倫理コンサルテーション

項目索引
『臨床倫理学』を臨床現場や教育の場へ用いられる方々へ
第5版邦訳あとがき