21世紀のリチウム療法 
寺尾  岳 著

2006年発行 A5判 89頁
定価(本体価格2300円+税)
ISBN9784880024882

その他執筆者など▼
内容の説明▼
リチウムは構造的には単純な元素であるが、その働きは魔法の薬のように魅力的である。
本書は最新の知見をできるだけ多く含め「リチウムに対して新しい見方をし、リチウムを使って新しい治療を行う指針を与える」ことを目指している。
また、エビデンスに基づく医療という点からメタ解析の結果を中心に図を多数用いて紹介し、自験例を紹介している。
精神科医はもちろん、一般の臨床医、さらには一般の読者にも絶好の書である。
おもな目次▼
A. リチウム療法の歴史
B. リチウムが効果を発揮する疾患や状態など
 1.躁病急性期
 2.抗躁効果の予測
 3.うつ病急性期
 4.予防と維持
 5.予防効果の予測
 6.自殺
 7.抗うつ薬抵抗性うつ病
 8.コタール症候群を伴ううつ病
 9.統合失調症
 10.人格障害
 11.知的障害者の問題行動
 12.周期が明らかな思春期の患者:間欠的投与法1
 13.前駆症状を有する患者:間欠的投与法2
 14.ステロイド投与中の抑うつ状態
C. 妊娠とリチウム
 1.妊娠と分娩
 2.妊娠した双極性患者への治療計画
 3.産褥期と授乳中の治療
D. 投与量予測式
E. 服薬
F. 副作用
 1.手指振戦
 2.甲状腺
 3.腎臓
 4.心臓
 5.皮膚
G. 高齢者
H. リチウム中毒
I. リチウム中断後の再発
J. リチウム中断後の無反応
K. 薬理
L. 微量元素としてのリチウム