嗜癖精神医学の展開 
洲脇 寛 著

2005年発行 B5判 162頁
定価4620円(本体4400円+消費税5%)
ISBN9784880026480

その他執筆者など▼
内容の説明▼
 本書は、アルコール・薬物依存症と嗜癖行動障害についての、著者の長年にわたる研究成果と、現在までに発表した論文を見直して再編集され纏められたものである。
 著者が臨床で遭遇し対処してきた嗜癖精神医学の諸問題は、精神科医はもちろん、精神科領域の医療従事者の方々にとっても、日常の臨床に役立つ重要な著作とお薦めする。
おもな目次▼
第1章 物質依存症と嗜癖行動障害の疾病概念
 1.依存(依存症候群)
 2.中毒・乱用・嗜癖の臨床概念
 3.脳科学とスピリチュアリティ
 4.嗜癖行動障害の臨床概念
 5.Common Mental Disordersとしての物質依存・嗜癖行動障害

第2章 物質依存の臨床─総論─
 1.依存性物質の種類と関連障害
 2.物質依存症とリハビリテーション

第3章 物質依存症の臨床─各論─
 1.アルコール依存症─診断と治療の実際─
 2.アルコール関連障害─様々な局面における評価と対応─
 3.薬物依存症の臨床

第4章 スピリチュアリティ─回復への原動力─
 1.自助グループの役割─断酒会とAA─
 2.内観法から内観療法へ(1)
 3.内観法から内観療法へ(2)
 4.老年アルコール依存症者の回復過程
 5.Spiritual lifeへの旅立ち

第5章 予防と教育
 1.Alcohol Education─誰に向かって何をするか─
 2.アルコール依存症の治療をめぐって─今後の課題─(座談会)