医療従事者のための 災害対応アプローチガイド
佐々木勝:著
2010年発行 B5判 200頁
定価(本体価格4,500円+税)
ISBN9784880027128

その他執筆者など▼
内容の説明▼
(序文より抜粋)
 ある一定規模の災害が発生した場合、医療の現場において第一に必要とされ、その活動の核としての役割を期待されるのは、被災地域で日頃の医療活動に当たっている医療機関であり、そこに勤務する医療従事者であり、その活動を下支えするのは地域行政や地域住民・各種団体の存在です。被災地域の医療活動や人命救助活動においては、被災地域で日常の医療活動に携わる医療従事者や地域住民および団体の効果的で迅速かつ継続的な協力関係が必要であり、これを可能にするためには、医療従事者に対して災害医療専門教育研修を施し、地域住民に対して災害時の人命救助活動やその支援活動の基礎的知識を習得してもらうことが重要です。
 本書は、災害時や緊急時に医療活動を実施する医療従事者や医療機関、および災害時や緊急時に医療活動の支援やその他の地域安全活動を実施する市民・団体に対して、災害時や緊急時対応の医療教育研修や危機管理教育研修を実施することで災害時や緊急時の人的・物的被害を低減させ地域社会の安全を図ることを目的として作成しました。
 読みやすく、かつ、分かりやすくするため、可能な限り図表化し、文章は簡略化しています。本書は絶対的なものではなく、一つの災害対応の羅針盤と考えており、通読するというより、必要に応じて項目読みするような、簡便な座右の書として活用していただければ幸いです。
おもな目次▼

第1章 災害概論
 序章
 1.災害の定義
 2.災害時のサイクル
 3.災害時医療支援
 4.関連法規:地域防災計画における災害時医療救護活動
 5.DMATとは?
第2章 災害対応のパラダイム
 1.準備
 2.トリアージ・タグの書き方
 3.指揮命令系統 指揮と統制(例:東京DMATと東京消防庁)
 4.情報伝達
 5.評価(Assessment)
 6-1.トリアージ
 6-2.小児のトリアージ
 6-3.トリアージ:信頼性と有効性
 6-4.各種トリアージ方法
 7-1.治療総論
 7-2.治療各論
 7-3.災害現場のPrimary survey
 7-4.CSM(Confined Space Medicine)
 7-5.CSM瓦礫の下の患者の扱い
 8.搬送
 9.撤退撤収(Evacuation)
 10.MCIにおける広域搬送(特に航空機搬送)
 11.精神的対応:テロや災害時の精神的な側面
第3章 災害体制
 1.DMATの活動目的(例:東京DMATの活動目的)
 2.IMS (Incident Management System)とICS (Incident Command System)
 3.PICE(Potential injury-creating event)
 4.Logistics:災害発生時のロジスティックスの役割
 5.Disaster NS:看護師の役割-救護所でできること-
 6.東京消防庁指揮体制
 7.災害現場での救急救命士の役割
 8. Personal Logistics:現場活動を円滑に行うために