Modern Physician 24-8 高尿酸血症・痛風診療の最新の知識 治療ガイドラインを活用して
中島 弘 企画編集

2004年発行 B5判 128頁
定価(本体価格2,400円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
誤解の多い高尿酸血症・痛風をメタボリックシンドロームの観点から再構築。
ガイドラインに沿った治療法を具体的にわかりやすく解説。
臨床家必読の特集。今までの治療が間違っていなかったかぜひこの機会に再確認してください。
おもな目次▼

【今月のアプローチ】

□巻頭言
Evidence based medicineを目指して──ガイドライン作成の経緯とその意義(中島 弘)

□高尿酸血症・痛風の治療の実際
1.痛風の診断と治療(神戸克明ほか)
2.病型分類と尿酸降下療法の方法(谷口敦夫ほか)
3.尿路管理の方法(細谷龍男)
4.二次性高尿酸血症(山内高弘ほか)
5.生活習慣の改善と生活療法(藤森 新)

□メタボリックシンドロームと高尿酸血症
1.オーバービュー:メタボリックシンドロームの概念と生活習慣病としての位置付け(松澤佑次)
2.肥満と高尿酸血症(石神眞人ほか)
3.インスリン抵抗性と高尿酸血症(浜口朋也)

□動脈硬化症と高尿酸血症
1.オーバービュー:動脈硬化診療における高尿酸血症(北  徹)
2.高脂血症と高尿酸血症(横出正之)
3.高血圧と高尿酸血症(久留一郎ほか)
4.リスクファクターに関する各種EBMと高尿酸血症(山崎知行)

□尿路結石症と高尿酸血症
1.オーバービュー:尿路結石症診療における高尿酸血症(山口 聡ほか)
2.尿路結石症診療ガイドラインにおける高尿酸尿症の管理(郡健二郎ほか)

□高尿酸血症に関する話題
1.尿酸トランスポーター(市田公美)
2.新しい尿酸降下薬(NewAntihyperuricemicAgentsandCandidates)(山本徹也)
3.痛風腎というものの意味(七里眞義)
4.腎不全、透析患者での扱いの実態(高橋則尋)
5.実地医家におけるガイドラインの浸透度:千葉県の場合(龍野一郎)
6.実地医家におけるガイドラインの浸透度:石川県の場合(蘇馬隆一郎ほか)
7.痛風発作と血清尿酸値の関係(清水 徹)

【連  載】

■診療の秘訣■
脳卒中患者のリハビリ病院展示の説明法(園田 茂)

■こんなときどうす─日常診療で役立つ、ちょっとしたヒント■
一年ほど前、大学病院で血液型がAと判定された(献血の際にもA型と判定されている)輸血歴のない48歳の男性。S状結腸癌による貧血ならびに下血あり緊急輸血のため同じ病院で再検査したところO型と判定された。どういう原因が考えられ、どう対応したらよいか(大坂顯通)
緑茶を四六時中飲んでいる42歳女性。鉄欠乏性貧血患者で貧血の原因となる他の合併症はない。経口鉄剤を処方し、服薬前後に茶を飲まぬよう指示したところ、「薬を飲めないくらいならクスリは飲みたくない」と服薬を拒否された。どうしたらよいか(椿 和央)

■漢方薬の正しい使い方─肝疾患と小柴胡湯シリーズ■
C型慢性肝炎(CH-C)の治療──インターフェロン(IFN)無効例、非適応例に対する小柴胡湯(TJ-9)の有効性について(宜保行雄)

■名医・診療のエッセンス■39
蟄居(鈴木 信)

■脳画像所見の読み方─“脳外傷後の高次脳機能障害”を見逃さないために■5
滑走性脳挫傷(傍矢状部白質剪断損傷)(益澤秀明ほか)

■心疾患─間違えないためのコツ■14
左室の拡張1(澤田 準)

■目でみる膠原病■
肺高血圧症の急性増悪を認めた全身性エリテマトーデスの一例(草生真規雄ほか)
全身性アミロイドーシスの合併を認めた関節リウマチの一例(守田優子ほか)