Modern Physician 24-12 研修医のための多発性硬化症 診かたと治療の進め方
吉良 潤一 企画編集

2004年発行 B5判 144頁
定価(本体価格2,400円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
全臨床医が知っておかなければならない多発性硬化症の知識を網羅。
病型や類縁疾患との鑑別、病期ごとの治療法や、薬剤ごとの使用法など、診断・治療にわたって縦横に解説。
多発性硬化症診療の現在と未来がわかる!
おもな目次▼

【今月のアプローチ】

□序  論
わが国における多発性硬化症の診断と治療はどのように変わってきたか(吉良潤一)

□多発性硬化症について臨床医が知っておくべき事項
1.多発性硬化症の臨床疫学──病態について疫学調査からわかること(田中正美)
2.多発性硬化症の免疫学・免疫遺伝学(太田宏平)
3.多発性硬化症の神経病理(今野秀彦)

□多発性硬化症の診かた
1.多発性硬化症の症候学(高 昌星)
2.多発性硬化症の画像診断学(田中惠子)
3.多発性硬化症の髄液診断学(中島一郎)
4.多発性硬化症の臨床神経生理学的診断学(緒方勝也ほか)
5.多発性硬化症の診断基準:国際基準とわが国における診断基準(宮崎雄生ほか)
6.多発性硬化症の病型診断(小澤恭子)
7.多発性硬化症の鑑別診断(石橋 哲ほか)
8.日本人多発性硬化症の特徴からみた診断のポイント(石津尚明)
9.多発性硬化症の特殊型と類縁疾患の診断
  A.Balo(小副川学ほか)
  B.Devic病(Neuromyelitisoptica)(宮澤イザベルほか)
  C.急性散在性脳脊髄炎(吉良龍太郎)
  D.アトピー性脊髄炎(小副川学)

□多発性硬化症の治療の進め方
1.多発性硬化症とインフォームド・コンセント(野村恭一)
2.急性増悪期の治療の進め方
  A.副腎皮質ステロイド剤(郡山達男ほか)
  B.血漿交換療法・そのほか(松尾秀徳)
3.再発・進行防止の治療の進め方
  A.インターフェロンβ(深澤俊行)
  B.免疫抑制剤・そのほか(遠藤一博ほか)
4.対症療法とケアの進め方・生活指導の進め方(藤原一男)
5.妊娠したとき・出産を希望するときの治療の進め方(清水優子)
6.日本人多発性硬化症の特性からみた治療上の問題点(田中正人ほか)
7.わが国における多発性硬化症特定疾患治療研究事業と当事者団体・患者会(村井弘之)

□多発性硬化症診療の未来への展望
1.多発性硬化症の新薬開発の現状:世界の動向と日本(錫村明生)
2.多発性硬化症の疾患活動性のマーカーとそのモニタリング(松井 真)

【連  載】

■診療の秘訣■
訪問診療の特殊性を考慮した信頼関係を築く(瀬田 拓)
狭心症の印象的な症例(羽田龍彦)

■私の処方■
腎機能低下例に対する尿酸降下薬の使い方(細谷龍男)
高トリグリセリド血症を合併した痛風,高尿酸血症の薬物治療(藤森 新)

■こんなときどうする──日常診療で役立つ,ちょっとしたヒント■
水銀体温計と電子体温計を使用し,同一患者で添付の指示書どおり腋窩温を測定して異なった体温が得られた場合,どちらを信用すべきか.また,耳体温計は信じてよいか(入來正躬)

■脳画像所見の読み方──“脳外傷後の高次脳機能障害”を見逃さないために■第9回
受傷日の脳室サイズは平常時のそれの代用になるか──受傷前の脳画像が示すもの(益澤秀明ほか)

■心疾患─間違えないためのコツ■Part.18
左室の肥大3(澤田 準)

■目で見る膠原病■
免疫抑制療法により頻回な感染症をきたした顕微鏡的多発血管炎の一例(木村 桂ほか)
肺血栓塞栓症を発症し急速な経過をたどった結節性多発動脈炎の一例(片桐 彰ほか)

■アメリカの医療制度とその現場■第4回
病院のボードとマネージメント(河野圭子)