Modern Physician 25-8 今日のパーキンソン病の診療 診断の基本から治療の最前線まで
鈴木 則宏 企画編集

2005年発行 B5判 162頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
増加傾向にあるパーキンソン病について、基礎・臨床・福祉にわたる広い範囲のupdateな知識を網羅。☆新研修医はもとより、一般医から神経内科専門医、さらにコメディカルの人まで活用できる内容です。
おもな目次▼

【今月のアプローチ】

□序(鈴木則宏)

□特別寄稿ジェイムズ・パーキンソン(JamesParkinson)(岩田 誠)

□パーキンソン病の診かた
1.パーキンソン病患者の初診―見逃さないための診察のコツ(小堀聡子ほか)
2.パーキンソン病の診断基準と症状評価法―UPDRSの概要(望月秀樹)
3.パーキンソニズムを呈する主な鑑別疾患―続発性パーキンソニズム(山脇健盛)
4.パーキンソニズムを呈する主な鑑別疾患―神経変性疾患(久野貞子)
5.一般臨床医のためのパーキンソン病の病理(村山繁雄ほか)
6.痴呆とパーキンソニズム―臨床診断と鑑別診断(森 秀生)

□鑑別診断・病態評価に役立つ検査
1.MRIによるパーキンソニズムの鑑別診断(百島祐貴)
2.パーキンソン病におけるMIBG心筋シンチグラフィー(大平雅之)
3.SPECT,PETによるドパミン作動性神経の機能評価―その有用性と問題点(野川 茂)

□パーキンソン病治療のポイント
1.パーキンソン病治療ガイドラインとtailormade治療(村田美穂)
2.現在の治療戦略―L-ドーパ開始時期と長期QOL維持のポイント―病気を受容し明るい見通しをもってもらうために―(中西一郎ほか)
3.L-ドーパ治療―長期治療による薬効減弱・運動合併症とその対策(横地房子)

□進行期の合併症状とその対策
1.自律神経症状(山元敏正ほか)
2.精神症状―抑うつ,強迫性障害,ドパミン調節異常症候群,精神病(丸山哲弘)
3.睡眠障害(高橋裕秀ほか)
4.認知機能障害(立花久大)
5.歩行障害・姿勢反射障害(高橋一司)
6.嚥下障害(巨島文子)
7.悪性症候群(三輪英人)

□非薬物療法
1.エビデンスに基づくリハビリテーション(中馬孝容)
2.手術療法の現状―適応患者の選択と治療効果(沖山亮一)

□パーキンソン病患者のQOL向上を目指して
1.パーキンソン病とインフォームド・コンセント(近藤智善)
2.パーキンソン病診療における病診連携(織茂智之)
3.パーキンソン病の在宅医療―生活・家屋・食事のポイント(阿部和夫ほか)

□パーキンソン病診療の最前線と未来
1.家族性パーキンソン病の原因遺伝子(高尾昌樹)
2.遺伝子治療―現状と今後の展望(村松慎一)
3.神経細胞移植・再生療法―臨床応用への基本戦略(吉崎崇仁ほか)
4.今後期待される,新たなパーキンソン病治療薬(長谷川一子)
5.神経保護効果をもつ薬剤―根治療法の可能性(緒方昭彦ほか)

【連  載】

■診療の秘訣■
胃がん(安達洋祐)
耳に虫が入ったとき(松股 孝)

■私の処方■
非結核性抗酸菌症(鈴木恒雄)
麻疹とビタミンA(宮田 曠)

■新臨床研修医に対する指導の実際■
case 7 京都市立病院「内科」の場合(古川啓三)
case 8 京都市立病院「外科」の場合(森本泰介)

■超音波でここまでわかる膵がん診療―スクリーニングから内科治療まで■2
超音波でよりよい膵描出をめざして―膵を十分に観察するために(福田順子ほか)

■アメリカの医療制度とその現場■第12回
米国でのホスピスの成り立ちとホスピス・ケアの現状(河野圭子)