Modern Physician 26-7 内視鏡治療のUp-to-Date 
坂本長逸、白鳥敬子 企画編集

2006年発行 B5判 192頁
定価(本体価格3,000円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
外科手術に比べて内視鏡治療は敷居が低いと言われています。しかし最新の技術については、それに精通した内視鏡医でないと失敗してしまう確率が高いのも事実です。本特集では、「食道静脈瘤」「上部消化管疾患」「小腸疾患」「大腸疾患」「胆・膵疾患」それぞれについて内視鏡治療の最前線を紹介するとともに、それらの適応がどこまでなのか検討します。

おもな目次▼

【今月のアプローチ】

□総 論
1.食道疾患に対する内視鏡治療のUp-to-Date(幕内博康)
2.ESD―その歴史―(池原久朝ほか)

□食道静脈瘤の内視鏡治療
1.食道静脈瘤治療におけるEVL、EISの位置付け(中村真一ほか)
2.食道静脈瘤治療における薬物療法の位置づけ(楢原義之ほか)
3.胃食道静脈瘤とIVRの役割(谷口尚範ほか)

□上部消化管疾患の内視鏡治療
1.EMRとESD、その適応条件(石後岡正弘)
2.ESD、デバイス各種のUp-to-Date(古立真一ほか)
3.ESD適応拡大による早期胃癌の治療成績(乾 哲也ほか)
4.ESDによる未分化型癌の治療(布袋屋修ほか)

□小腸疾患の内視鏡治療
1.カプセル内視鏡とダブルバルーン小腸内視鏡の診断学(白川勝朗ほか)
2.OGIBの診断とその治療(三井啓吾ほか)
3.ダブルバルーン小腸内視鏡、治療はどこまで可能か?(平井郁仁ほか)

□大腸疾患の内視鏡治療
1.早期大腸癌治療の実際(田村 智)
2.表面型大腸腫瘍の診断と内視鏡治療のUp-to-Date(樫田博史)
3.早期大腸癌に対するESDとその適応条件(田中信治ほか)
4.大腸SM癌のEMR根治判定基準(阿部曉人ほか)

□胆・膵疾患の内視鏡治療
1.胆道結石に対する内視鏡治療、とくにEST、EPBD(明石隆吉ほか)
2.胆道狭窄に対する胆管ステンティング(山口武人ほか)
3.慢性膵炎・膵石症に対する内視鏡治療の適応とその限界(藤田直孝ほか)

□その他
GIFC講演質疑応答と特別講演の内容

【連  載】

■診療の秘訣■
腰椎穿刺の極意(仲田和正)
咳と胸やけを訴える患者をみたら(藤原靖弘)
特発性血小板減少性紫斑病にピロリ除菌が有効(倉田義之)
レビー小体型認知症(下濱 俊)
奇跡の質問(ミラクル・クエスチョン)の効用(北啓一朗)
身体言語(岸本寛史)
心身症診療のこつ(橋爪 誠)
「社会不安障害」─治療可能な新しい概念としてのとらえ方(小山敦子)

■私の処方■
がん性疼痛(西條康夫)
モルヒネ、フェンタニル、オキシコドンを使い分ける(オピオイドローテーション)(高橋秀徳ほか)
SSRIとSNRIの可能性(中尾睦宏)
小麦粉による職業性喘息の処方例(木原令夫)
脂肪肝と非アルコール性脂肪性肝炎(杉本元信)
過敏性腸症候群(IBS)の治療薬─ポリカルボフィルカルシウムの使い方(佐々木大輔)

■トピックス■
卵子の減少と少子化(楢原久司)

■新臨床研修医に対する指導の実際■
case 28 聖隷三方原病院の場合(名倉博史)
case 29 静岡県立総合病院の現状と展望(袴田康弘)

■判例から学ぶ日常診療のクリティカルポイント─外来編─■ケース12,13(日山 亨ほか)

■カンタンにできる脳波判読
基礎律動の徐化(東間正人)

■中高年にみられやすい血液病─診療の要点─■(最終回)
(6)骨髄異形性症候群とは?(寺田秀夫)

■書 評■
21世紀のリチウム療法(寺尾 岳 著)(評者:渡邉昌祐)