Modern Physician 26-11 咳嗽 基礎的事項から臨床まで
藤森 勝也 企画編集

2006年発行 B5判 130頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
咳嗽発生機序、鎮咳薬の作用機序、麦門冬湯の鎮咳機序、TRPと咳嗽の関連といった最新の基礎的知見をレビュー。
1)咳嗽に重要な検査の概要、2)遷延性・慢性咳嗽を引き起こす疾患を、胸部写真に異常があるかないか、乾性咳嗽か湿性咳嗽かにわけ、それぞれ臨床像を解説します。

おもな目次▼

【今月のアプローチ】

咳嗽をめぐって―─急性咳嗽、遷延性咳嗽、慢性咳嗽(藤森勝也ほか)

□基礎的事項
1.咳嗽発生機序(亀井淳三)
2.ニューロンレベルの作用に基づく鎮咳薬の作用機序(高濱和夫)
3.麦門冬湯の鎮咳機序(宮田 健)
4.Transient receptor potential(TRP)チャネルと咳嗽(佐藤一洋ほか)

□臨 床
1.咳嗽に重要な検査
 A.咳感受性検査(藤村政樹)
 B.気道過敏性検査(藤森勝也ほか)
2.胸部写真に異常のない遷延性・慢性乾性咳嗽
 A.咳喘息(新実彰男)
 B.アトピー咳嗽(藤村政樹)
 C.喉頭アレルギーと咳嗽(内藤健晴)
 D.花粉症と咳嗽(石田春彦)
 E.アトピー咳嗽と喉頭アレルギーによる咳嗽の異同(小川晴彦)
 F.胃食道逆流による咳嗽(西 耕一ほか)
 G.かぜ症候群後咳嗽(感染後咳嗽)(藤森勝也ほか)
 H.咳喘息と鼻アレルギー合併(藤森勝也ほか)
 I.咳喘息と胃食道逆流合併(藤森勝也ほか)
 J.心因性咳嗽(真島一郎ほか)
 K.気管・気管支腫瘍、気管・気管支結核による咳嗽(田中裕士)
 L.咳嗽と不安、抑うつとの関係(藤森勝也ほか)
3.胸部写真に異常のない遷延性・慢性湿性咳嗽
 A.副鼻腔気管支症候群と咳嗽(塚田弘樹)
 B.後鼻漏と咳嗽(野中 聡ほか)
 C.副鼻腔気管支症候群による咳嗽と後鼻漏による咳嗽の異同(西 耕一ほか)
 D.慢性気管支炎と咳嗽(塩谷隆信ほか)
4.胸部写真に異常のある咳嗽
 A.間質性肺炎と咳嗽(寺田正樹ほか)
 B.肺癌と咳嗽(市橋秀夫ほか)

【連  載】

■診療の秘訣■
抗加齢(アンチエイジング医学)の立場からの生活指導(森田祐二)
シェーグレン症候群などの口腔乾燥症診療のポイント(斉藤一郎)
治療抵抗性高血圧をみたら(猿田享男)
降圧薬を服用中にコントロールが困難になったら(羽野卓三)
ALP、γGTPが高値の患者さんを診たときに(高橋宏樹)
失神症例の経験(小宮憲洋)

■私の処方■
原発性胆汁うっ帯性肝硬変(PBC)の治療(徳重克年)
脳梗塞急性期の薬物治療(橋本洋一郎)
慢性腎臓病(塚本雄介)
高齢者高血圧治療(中橋 毅)

■判例から学ぶ日常診療のクリティカルポイント─外来編─■ケース20,21(日山 亨他)

■トピックス■
抗うつ薬も万能ではない─activation syndromeについて─(青木 晃)

■心疾患 間違えないためのコツ■Part. 33
血管の異常2(澤田 準)