Modern Physician 27-05 最新の高血圧診療 エビデンスからみた評価と論争点
築山久一郎 企画編集

2007年発行 B5判 頁
定価(本体価格5,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
いま何が論争になっていて、どのようなエビデンスが出されてきているか──
降圧基準や、メタボリックシンドローム、各薬剤の効果、心腎連関、糖尿病や高尿酸血症との関連など、日常の高血圧診療において重要で、かつ議論の多い課題を、第一線で活躍している専門医がエビデンスに基づき解説。

おもな目次▼

【今月のアプローチ】

巻頭言(築山久一郎)
1.血圧管理基準は妥当か、さらに低い基準は必要か(平田恭信)
2.血圧管理基準として家庭血圧は診察室血圧を超えるか(志水元洋ほか)
3.わが国のメタボリックシンドロームの診断基準は妥当か(原一雄)
4.降圧薬のbeyond blood pressure lowering effectは真実か幻想か(原田和昌)
5.超高齢者高血圧の降圧治療は心血管イベントを抑制するか(楽木宏実ほか)
6.利尿薬の心血管イベント抑制効果はもっとも優れているか?(植田真一郎)
7.β遮断薬は一次薬より除外すべきか(築山久一郎ほか)
8.Ca拮抗薬の有用性はクラスエフェクトとして評価できるか(上原譽志夫)
9.ARBの心保護効果はACE阻害薬より劣るか(大蔵隆文ほか)
10.降圧薬による新規糖尿病発症は心血管イベントを増加させるか(石田明夫ほか)
11.降圧薬の併用療法の見直し─大規模臨床試験、費用対効果、服薬コンプライアンスからの観点から(齊藤郁夫)
12.最近のわが国における大規模介入試験からどのようなメッセージを読み取るか(楽木宏実ほか)
13.高リスク高血圧患者ではスタチン、アスピリンを併用するか(飯田慎一郎ほか)
14.心腎疾患の観点から心血管疾患の発症・進展の抑制にはどう対応するか(鈴木洋通)
15.高尿酸血症は心血管イベントのリスクファクターか、管理基準は妥当か(久留一郎ほか)
16.高血圧あるいは糖尿病の一次予防の現状と問題点(安東克之)

【連  載】

■診療の秘訣■
不定愁訴患者をみたら(筒井末春)
薬剤性認知症(東海林幹夫)
シニア男性:前立腺の診療(本間之夫)
手首の痛みを訴える患者を診たら、鼻のチェックも(川村光信)
百日咳──小児だけの病気ではありません(岡田賢司)
環境が原因の慢性咳嗽(田中裕士)
急性期の意識変容とインフォームド・コンセント(青柳昭彦)
一般血液・生化学検査から内分泌疾患を覗く(岡本新悟)
天災は忘れた頃にやってくる?(田北昌史)
物忘れを自覚しない患者を診る(山田達夫)

■私の処方■
男性の不安障害:高血圧や振戦の合併例(石蔵文信)
咳喘息に対する治療──ロイコトリエン受容体拮抗薬(藤森勝也ほか)
慢性乾性咳嗽の治療──咳嗽に関するガイドラインをより上手に用いるために(小川晴彦)
レビー小体型認知症の初期治療(小阪憲司)
安定狭心症(西山信一郎)
糖尿病神経障害(佐藤祐造)
易怒的・攻撃的な認知症患者への初期治療(石本隆広)

■脳神経外科領域における外来漢方■その2
脳神経外傷の漢方治療(宮上光祐)

■判例から学ぶ日常診療のクリティカルポイント─入院編─■ケース5, 6(日山亨ほか)

■超音波でここまでわかる膵がん診療─スクリーニングから内科治療まで■第11回
膵腫瘍の造影超音波検査所見(高倉玲奈ほか)