Modern Physician 28-10 認知症予防 認知症予防はどこまで可能か、エビデンスから展望する
梅垣宏行、井口昭久 企画編集

2008年発行 B5判 128頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
日々作られ、壊れていく脳神経細胞。加齢と共に破壊が供給を上回り、やがて神経細胞がある一定量を下回った時、認知症は発症する。では、その流れを遮るにはどうしたらよいだろうか?──本特集では主に生活習慣から認知症を予防する方法を展望。また各地の取り組みや行政との関わりについても解説します。

おもな目次▼
【今月のアプローチ】

□総 論
1.認知症予防総論(井口昭久)
2.認知症の前段階(荒井啓行ほか)
3.認知症の危険因子(武地 一)
4.認知症の予防と医療経済(福田 敬)

□研究成果から予防を考える
1.食事(植木 彰)
2.運動(谷向 知)
3.生活(読書、趣味、嗜好)(鈴木裕介)
4.生活習慣病(梅垣宏行)
5.動物実験から予防を考える(瓦林 毅ほか)
6.薬物療法による予防(品川俊一郎)

□各地の取り組み
1.アルツハイマー病の地域縦断臨床研究 今日の疫学研究の動向(朝田 隆)
2.介護保険制度における地域支援事業・特定高齢者施策を利用した認知症早期発見(二次予防)の試み:大崎-田尻プロジェクト(本田友紀子ほか)
3.地域における認知症予防介入 大分県宇佐市安心院地区における実践をもとに(杉村美佳)
4.新潟県糸川市における認知症予防の取り組み(中村紫織)
5.地域型認知症予防プログラムの東京都における実践(矢冨直美)
6.タッチパネル式コンピューターを用いた認知症検診と予防教室への取り組み(浦上克哉)

□地域社会と認知症予防
1.介護保険と認知症予防(本間 昭)
2.地域・行政における取り組み(宇良千秋)
3.もの忘れ検診におけるプライマリケア医の役割(月岡鬨夫ほか)

【連  載】

■診療の秘訣■
2型糖尿病における治療法の選択(松木道裕ほか)
抗甲状腺抗体TGAb・TPOAb・TRAb(ブロッキング抗体TSBAb)と甲状腺機能低下症(高須信行)
冠動脈疾患に合併する閉塞性動脈硬化症(佐藤匡也)
IPMNの消化管穿破(小林 剛)
輸液の考え方(菅野義彦)
振戦の見方:比較的長期間、振戦のみを呈する症例 パーキンソン病か否か?(長谷川康博)

■私の処方■
癌化学療法時の感染症予防のための薬物療法(伊藤良和ほか)
高齢者高血圧における脳卒中予防のための降圧薬選択(加藤丈司)
慢性心不全に対するレニン-アンジオテンシン系阻害療法(今西敏雄)
塩酸ソタロールによる不整脈管理(加藤林也)
妊娠中の喘息治療(坂本廣子)
ARBロサルタンの尿酸値低下作用 高尿酸血症を合併した高血圧症の治療への応用(佐藤幸人ほか)
2型糖尿病に対するインスリン導入療法(鈴木敦詞)

■臨床研究■
AL型肝アミロイドーシスの1例(岩室雅也ほか)

■判例から学ぶ日常診療のクリティカルポイント 外来編Part 2■ケース1, 2(日山 亨ほか)

■書評■
綜合診療医のための「子どもの眠り」の基礎知識(神山 潤/著)(平林大輔)