Modern Physician 30-04 ロコモティブシンドローム 
中村耕三 企画編集

2010年発行 B5判 128頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
整形外科の臨床現場では高齢患者による脊椎疾患や膝疾患などが急増中。寝たきりの原因となるロコモティブシンドローム=運動器障害の重大さを理解し、予防・改善することは緊急を要する課題となっています。本特集では症例やトレーニングなどすぐに使える情報を集約。多方面からアプローチした読み応えある一冊です。
おもな目次▼
【今月のアプローチ】
□ロコモティブシンドローム
巻頭言:ロコモティブシンドロームの特集にあたって(中村耕三)
□序論
1.ロコモティブシンドロームとは(大江隆史)
2.コホート研究からみえるロコモティブシンドローム-大規模住民調査ROADより(吉村典子)
3.高齢者の介護と運動器障害の現状(林 泰史)
□運動機能低下・介護リスク評価
1.運動機能低下に気付くためのチェック法「ロコチェック」(石橋英明)
2.歩容からみた高齢者の特徴(芳賀信彦)
3.運動器障害による介護リスクの評価-早期発見診断ツールの開発-(星野雄一他)
□高齢者の運動機能トレーニング
1.ロコモーショントレーニング(ロコトレ)(渡會公治)
2.ダイナミックフラミンゴ療法の実際と効果(阪本桂造)
3.要介護者に対するロコモーショントレーニング(ロコトレ)の効果(藤野圭司)
4.「太極拳ゆったり体操」による高齢者運動機能の回復-介護予防を目的とした体操開発-(安村誠司他)
5.高齢者における筋力トレーニングの実際と効果(久野譜也他)
□在宅医療からみた高齢者運動器障害
1.在宅医療・訪問リハビリテーションと運動器障害(腰塚 裕)
2.介護保険制度と運動器障害(太田秀樹)
□ロコモティブシンドロームの要因としての運動器疾患の診断と治療
1.骨粗鬆症(大腿骨近位部骨折,脊椎骨折)(萩野 浩)
2.関節リウマチ(田中 栄)
3.腰部脊柱管狭窄(症)(橋爪 洋他)
4.高齢者の腰椎椎間板ヘルニア(野原 裕)
5.高齢者の頸部脊髄症・椎間板ヘルニア(谷 俊一他)
6.脊柱靭帯骨化症(竹下克志)
7.変形性膝関節症(吉矢晋一)
8.変形性股関節症(別府諸兄他)
9.外反母趾・有痛性足部障害(常徳 剛他)
■診療の秘訣■
意識障害の鑑別・入院中の発熱の鑑別…(上田剛士)
敗血症・敗血症性ショック…(徳田安春)
原因不明の腎機能障害…(佐藤 博)
インスリン抗体陽性例のインスリン治療…(五十川陽洋)
■私の処方■
拡張障害性心不全の概念と薬物療法
呼吸困難を訴え,救急外来を受診する患者の最大の盲点!…(上野 勝則)
日常臨床に役立つドネペジル(アリセプト©)使用の実際…(川畑 信也)
■判例から学ぶ日常診療のクリティカルポイント-入院編■ケース3,4■最終回(日山 亨他)
■こんなときに依頼したい! 放射線治療■Case 6(山下英臣)
■診療のエッセンス■(朔 啓二郎他)
■知っていると得する神経画像診断ワンポイント■③
MRIには何故画像の種類が多い? 脳MRIの撮像法と臨床的意義(菅井幸雄他)