Modern Physician 31-11 サルコペニアの診かた
江頭正人 企画編集

2011年発行 B5判 128頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
 サルコペニアは、加齢に伴って筋肉量や筋力の減少をきたす病態である。認知症とともに高齢者の日常生活機能をいちじるしく損ない、要介護状態をつくりだす主たる原因ともなっている。本特集では、未だ解明途中であるサルコペニアの全体像にさまざまな角度からアプローチ。そのメカニズムから診断、治療、予防までを最新の研究成果から解説した。
おもな目次▼

【今月のアプローチ】
巻頭言(江頭 正人)
□サルコペニアの概念,定義,疫学,診断
1.サルコペニアの定義,診断基準(原田 敦)
2.サルコペニアの疫学(下方 浩史他)
3.高齢者診療におけるサルコペニアと虚弱の考え方(葛谷 雅文)
4.骨格筋量の評価法(野村 和至)
5.筋力と身体活動の評価法(島田 裕之)
□サルコペニアのメカニズム
1.炎症とサルコペニア(小川 純人)
2.ホルモンとサルコペニア(宮腰 尚久)
3.運動神経細胞とサルコペニア(重本 和宏他)
□骨格筋とエネルギー代謝異常
1.骨格筋内脂肪形成のメカニズム(上住 聡芳他)
2.インスリン抵抗性と骨格筋(窪田 哲也他)
3.Sarcopenic obesity(荒木 厚)
□サルコペニアと機能障害
1.サルコペニアと生活機能障害(神﨑 恒一)
2.高齢者におけるSarcopenia,Sarcopenic obesityと転倒リスクの関連(伊賀瀬道也他)
3.認知症とサルコペニア(山口 潔)
□各種疾患と骨格筋障害
1.心不全と骨格筋障害(絹川真太郎他)
2.COPDと骨格筋障害(山口 泰弘)
3.ロコモティブシンドロームとサルコペニア(星野 雄一他)
4.骨格筋由来分泌因子マイオカインと疾患(大内 乗有)
□サルコペニアの予防・治療の可能性
1.運動介入によるサルコペニア予防・治療の可能性(宮地 元彦)
2.栄養介入によるサルコペニア予防・治療の可能性(細井 孝之)
3.ビタミンDとサルコペニアの予防・治療(宮腰 尚久)
4.アンドロゲンとサルコペニア(野見山 崇他)
5.グレリン/成長ホルモン/IGF-Ⅰにかかわるサルコペニアへの予防・治療(米川 忠人他)

■診療の秘訣■
成人の百日咳(前﨑 繁文)
認知症診断における問診の重要性(小阪 憲司)
関節リウマチのタイトコントロール(金子 祐子)
■私の処方■
禁煙治療―禁煙補助薬の活用―(橋本洋一郎)
ベーチェット病における口腔内再発性アフタ性潰瘍の治療(南家 由紀他)
顕微鏡的多発血管炎の腎障害に対する治療(木野村 賢他)
■初心者のための腹部画像―読影のポイント■
第6回 副腎腫瘤の画像診断MDCT,MRIによるアプローチ(光藤 利通他)
■キーワードから考えるEmergency case study■CASE 10
風邪の診断でいいですか?(玉井 文洋他)
■画像からみた脳卒中のリハビリテーション■
11 脳幹梗塞(橋)(宮上 光祐他)
■診療のエッセンス(朔 啓二郎他)