Modern Physician 32-1 臨床医のための正しいオピオイドの知識
小川節郎 企画編集

2012年発行 B5判 140頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
オピオイドは、過去には麻薬と同一視され、犯罪や麻薬中毒といった負のイメージが持たれた薬剤であったが、最近ではその高い鎮痛効果から、さまざまな治療の現場で注目を集めている。正しく用いることでがんの痛みだけでなく、神経障害性疼痛、慢性疼痛まで、幅広い治療薬として活用が期待される。オピオイドとは何か、その作用から副作用、法的問題まで重要ポイントを解説した。
おもな目次▼

【今月のアプローチ】
巻頭言(小川 節郎)
■総論
1.オピオイドとは何か―臨床医にとってのオピオイド(益田 律子他)
2.オピオイドの作用機序(葛巻 直子他)
3.オピオイドにおける依存・耐性について(鈴木 勉)
4.臨床で用いられるオピオイド一覧(種類,適応)(深澤 圭太)
5.各種オピオイドの生体内薬物動態(国分 秀也)
■各論―製剤別解説
1.りん酸コデイン(鈴木 孝浩)
2.ペンタゾシン(注射剤,錠剤)(木村 信康他)
3.ブプレノルフィン(坐剤,注射剤)(後閑 大)
4.ブプレノルフィン(舌下錠)(有田 英子)
5.ブプレノルフィン(貼付剤)(矢吹 省司)
6.トラマドール(注射剤,錠剤)(香月 亮他)
7.塩酸モルヒネ製剤各種(上野 博司他)
8.硫酸モルヒネ製剤各種(川股 知之)
9.オキシコドン(佐伯 茂)
10.フェンタニルとアルフェンタニル(注射剤)(加藤 実)
11.フェンタニル貼付剤(フェンタニルパッチ)(井上 大輔)
12.ケタミン(山本 隆充他)
■オピオイドの副作用とその対策(樋口比登実)
■オピオイドの使い方
1.がん性疼痛への適応(武田 泰子他)
2.非がん性慢性痛への適応(山口 重樹他)
3.オピオイドローテーション(櫻井 宏樹他)
4.オピオイドが効かない痛みとその対策(服部 政治他)
5.医療用麻薬の法的問題・規則(佐藤健太郎)

■診療の秘訣■
腎排泄性薬物投薬時の腎機能評価(堀尾 勝)
外来患者に対してベストを尽くすための準備と時間感覚(浜田 紀宏)
内視鏡検査を過信しない(木下 芳一)
高血圧患者に対する減塩指導(土橋 卓也)
■私の処方■
バセドウ病の薬物治療(田尻 淳一)
甲状腺機能低下症に対する甲状腺ホルモンの補充(伊藤 光泰)
睡眠障害とプライマリ・ケアでよく使う睡眠薬(竹村 洋典)
■診療のエッセンス(朔 啓二郎他)
■初心者のための腹部画像―読影のポイント■
第8回 卵巣Ⅱ(藤光 律子他)
■キーワードから考えるEmergency case study■CASE 12(最終回)
それは本当に蜂窩織炎(玉井 文洋他)
■大阪腹部超音波研究会報告■
Gastrointestinal stromal tumor(GIST)術後の腹膜転移性腫瘍の1例
―B-mode超音波像と造影超音波の特徴―(脇 英彦他)