Modern Physician 33-11
変貌する肺の生活習慣病COPD ―早期診断で併存症にも好影響
一ノ瀬正和 企画編集

2013年発行 B5判 142頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
 慢性気管支炎や肺気腫など、呼吸器領域では一般的な疾患であるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)。有効性の高い薬剤の相次ぐ臨床応用、さまざまな成人病との関連が明らかになるなど、COPDの周辺状況はこの10年で大きな変貌を遂げた。COPDの診断と治療について、このような現在の状況変化をふまえ、第一線の執筆陣が最新情報とともに解説する。
おもな目次▼

【今月のアプローチ】
巻頭言(一ノ瀬正和)
■疾患理解の変遷
1.慢性気管支炎・肺気腫からCOPDへ(西村 正治)
2.COPDの疫学(柴田 陽光)
3.健康日本21(第2次)とCOPD(工藤 翔二)
4.炎症とCOPD(杉浦 久敏)
5.COPDと全身併存症(木下 隆他)
6.COPDと肺癌(巽 浩一郎他)
7.COPDにおける閉塞性換気障害の形態学(岡 輝明)
8.COPDと遺伝素因(坂本 透他)
■COPD診断のコツ
1.労作時息切れはなぜ起こるのか?(永井明日香他)
2.COPD患者の身体活動性の低下(南方 良章)
3.COPD患者の身体所見の取り方(永井 厚志)
4.簡単にできるスパイロメトリー(小川 浩正)
5.胸部X線写真とCOPD診断(榊原 智博)
6.COPDのCT所見(小川惠美子他)
■大きく改善したCOPDの治療効果
1.禁煙指導のコツ(川根 博司)
2.ワクチン接種による感染予防(松瀬 厚人他)
3.進化した気管支拡張薬(高橋 珠紀他)
4.COPDの早期治療の重要性(横山 彰仁)
5.COPD治療と全身併存症の改善(柳澤 悟他)
6.外来や家庭で行う呼吸リハビリテーション(佐野 裕子)
7.COPD患者に勧めたい運動(黒澤 一)
8.在宅酸素療法の導入のコツ(茂木 孝他)
9.補助換気導入の時期と実際(陳 和夫)
10.終末期COPDへの対応(津田 徹)
11.COPD治療と法律的側面(岩永 知秋他)

■診療の秘訣■
原因不明の血小板減少症(大森 司)
いかにアナフィラキシーを早く診断するか(吉澤 大)
救急医療現場での昏迷状態患者への対応(市村 篤)
■私の処方■
脳卒中慢性期におけるACE阻害薬(勝又 俊弥)
適応が増えているボツリヌス毒素治療(平野 牧人)
アトピー性皮膚炎に対するシクロスポリンMEPC製剤の投与(室田 浩之)
攻撃性の強い若年性アルツハイマー病の治療(定 翼他)
■診療のエッセンス■(朔 啓二郎他)
■診断推論トレーニング■
Case18 意識障害(植西 憲達他)
■学会報告■
第13回国際旅行医学会議におけるトピックス(1)―マラリア―(木村 幹男他)