Modern Physician 34-6 睡眠薬・抗不安薬の適正使用を考える
山本賢司 企画編集

2014年発行 B5判 110頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
 近年、睡眠薬と抗不安薬の不適切使用に対してさまざまな啓発活動が行われているが、臨床では未だに漫然と大量に処方される症例が存在する。過量服薬や乱用、依存といった問題を解決していくためには、薬剤の適正使用、薬物療法の適切な終了が不可欠である。本特集では、臨床各科の視点からみた睡眠薬・抗不安薬療法の実態とその問題点を概説し、さらに臨床医として把握しておくべき各薬剤の特徴と最新情報について解説した。慢性不眠を抱える患者への必要最小限で適正な薬物療法を目指すための一助となることを望む。
おもな目次▼

【今月のアプローチ】
巻頭言(山本 賢司)
■睡眠薬・抗不安薬療法の実態
1.日本と海外での睡眠薬・抗不安薬療法の違い(伊藤 敬雄)
2.日本の内科領域での睡眠薬・抗不安薬処方の実態(宮地 伸吾)
3.日本の精神科領域での睡眠薬・抗不安薬処方の実態(蒲生 裕司)
■知らないではすまされない! 睡眠薬・抗不安薬使用における問題点
1.依存の問題~常用量依存も含めて(松本 俊彦)
2.自殺企図との関係(日野 耕介他)
3.転倒・転落事故との関係(近藤留美子)
4.多剤併用の問題(稲田 健)
5.高齢者へ使用するうえでの問題(廣岡 孝陽)
6.心身症患者へ使用するうえでの問題(津久井 要)
■覚えておきたい! 睡眠薬・抗不安薬の種類と特徴
1.日本で処方薬として発売されている睡眠薬の種類と特徴(星野 俊弥)
2.日本で処方薬として発売されている抗不安薬の種類と特徴(矢野 広)
3.OTC睡眠薬・抗不安薬の種類と特徴(竹内 尚子)
4.抗不安薬・睡眠薬とほかの薬との相互作用(鈴木 映二)
■臨床に差がつく! 睡眠薬・抗不安薬の適正な使用方法
1.睡眠薬の使用前に確認すべきことと行うべきこと(伊吹 龍他)
2.睡眠薬の適切な使用方法(田ヶ谷浩邦他)
3.抗不安薬の使用前に確認すべきことと行うべきこと(乾 真美)
4.抗不安薬の適切な使用方法(長田 賢一他)

■私の処方■
金属アレルギーを有する掌蹠膿疱症(藤田 浩之)
誤嚥性肺炎の抗菌薬(小宮 幸作他)
群発頭痛(菊井 祥二他)
機能性ディスペプシア(鈴木 秀和他)
■診療の秘訣■
「認知症」に潜むてんかんをみつける(杉本あずさ他)
尿道舟状窩に再発した尿路上皮癌に対する内視鏡的手術の工夫(鈴木 基文)
排尿障害診療には検尿と残尿測定が必須項目―高齢男性にはPSA採血も―(鈴木 康之)
下部尿路症状に対する生活習慣改善指導のすすめ(岡村 菊夫)
■診療のエッセンス(朔 啓二郎他)
■診断脳を活性化! 画像deクイズ(森 一郎他)
■発作を巡る課題Beyond Seizures & Epilepsy■
第5回 てんかん診療実践を巡る課題~その2:根拠に基づかない薬物療法?(岩佐 博人)