Modern Physician 35-2 肥満症診療最前線
宮崎 滋 企画編集

2015年発行 B5判 118頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
 肥満者の割合が着実に増加し続けているわが国では、いまこそ肥満症診療の重要性が問われている。糖尿病、高血圧、脂質異常など患者が持つさまざまな疾患に対して、各々治療するのではなく、「肥満症」という一つの複合病態として診ることが大切である。本特集では、臨床診療ですぐ役に立つよう、肥満症治療の基本やポイント、有効な体重減少療法などをわかりやすく解説した。
おもな目次▼

【今月のアプローチ】
巻頭言(宮崎 滋)
■肥満症治療の基本
1.肥満症診療のポイントを教えて下さい(宮崎 滋)
2.肥満と肥満症の違いは? ―肥満症の診断基準―(中村 正)
3.学童期,思春期における肥満症治療の目標と達成のためのポイントは何ですか?
  また男女で違いはありますか?(原 光彦)
4.成年,中高年における肥満症治療の目標と達成のためのポイントは何ですか?
  また男女で違いはありますか?(船橋 徹)
5.高齢者における肥満症治療の目標と達成のためのポイントは何ですか?
  また男女で違いはありますか?(林 愛子他)
■肥満症治療の新しい考え方
1.生活習慣の改善のためにはどのような方法が適切ですか?(坂根 直樹)
2.太りやすい体質は変えられますか? ―エピゲノム研究からのヒント―(益崎 裕章他)
■治療法の基礎
1.食事療法の基本は何ですか?(菅井 啓太他)
2.肥満症治療としての糖質制限食は有効ですか?(松久 宗英)
3.肥満症の治療に役立つ運動の種類と時間はどのくらいですか?(中田 由夫他)
4.年齢と性別によって適切な運動に違いがありますか?(森村 和浩他)
5.肥満症に生じるサルコペニアは運動で予防できますか? ―筋肉,骨格の維持―(石井好二郎)
6.行動療法の目的と方法を教えて下さい(加隈 哲也)
7.肥満症の治療に行動変容が重要な理由・根拠を教えて下さい(木村 穣)
8.薬物療法の適応は何ですか?(細田 公則)
9.薬物療法は今後どのように変わっていきますか? ―新規治療薬―(羽田 裕亮他)
10.外科療法の適応を教えて下さい.
   保険適用になったスリーブ状胃切除術とはどのような手術ですか?(山口 剛他)
11.肥満症の外科療法のメリットとデメリットは何ですか?(畑尾 史彦他)
■肥満に起因する疾患の検査,治療のポイントは? ―体重減少の効果を主に―
1.糖尿病(石垣 泰)
2.非アルコール性肝疾患(脂肪肝)(寺井 崇二他)
3.メタボリックシンドローム(上野 浩晶他)
4.睡眠時無呼吸症候群(安達 太郎他)
5.運動器疾患(吉村 典子)
6.高尿酸血症(森脇 優司)
7.脂質異常症(田中 明)
8.高血圧(斎藤 重幸)
9.慢性腎臓病(CKD)(中司 敦子他)
10.肥満に起因するがん(中島 進介他)

■私の処方■
インフルエンザ(池松 秀之)
緊急挿管時の使用薬剤(大谷 典生)
外来で診る尿路感染症の経口抗菌薬(高橋 希)
高コレステロール血症合併糖尿病患者に対する薬物療法(山岸 昌一)
■診療の秘訣■
「胸やけ」にもいろいろある!!(木下 芳一)
炎症性皮膚疾患に対するミノサイクリンの有用性(岡本 祐之)
C型肝炎と皮膚疾患(清島真理子)
C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療の重大な副作用の早期発見と対策(中山 伸朗)
■診療のエッセンス(朔 啓二郎他)
■診断脳を活性化! 画像deクイズ(森田 浩之他)