Modern Physician 35-3 臨床に役立つ結核治療の知識
重藤えり子 企画編集

2015年発行 B5判 126頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
診断技術の進歩等により罹患率が低くなったとはいえ、未だ年間2万人あまりが発病する呼吸器疾患、結核。実際には合併症など治療上の障害も多い。注目の潜在性結核感染症をも含めた、結核治療の基本から各論までを網羅し、後半部は必要に応じ読み進められるマニュアル的な構成とした。結核診療の最前線で活躍する一流の執筆陣による解説で、日常的な結核診療に使って欲しい1冊。
おもな目次▼

【今月のアプローチ】
巻頭言(重藤えり子)
■結核治療の基本
1.結核治療の目標・目的(尾形 英雄)
2.結核治療の基本―標準治療とは(吉山 崇)
3.薬剤感受性検査とその見方(阪下健太郎他)
■結核の治療の特殊性
1.結核診療における保健所との連携(山田 敬子)
2.結核の感染性をどう考えるか?(吉田 道彦)
3.一般医療機関でどこまで結核の治療ができるか?(武内 健一)
4.地域DOTSとは?(駿田 直俊)
5.地域DOTSの実際―保健師から医師・看護師に望むこと―(橋本 容子)
■潜在性結核感染症の治療
1.潜在性結核感染症―接触者健診における適応と治療(鈴木 公典)
2.潜在性結核感染症―医療従事者における考え方(猪狩 英俊)
3.潜在性結核感染症―免疫抑制状態における適応と方法(加藤 誠也)
■結核治療におけるトラブル対処法
1.安全に標準治療を完遂するためには―注意が必要な副作用の早期把握のために(西井 研治)
2.肝機能異常が認められたら(佐々木結花)
3.副作用のため治療中断したときの治療再開はどうするか?―肝障害以外の対応について(奥村 昌夫)
4.副作用のため標準治療をあきらめるのはどんなときか,またその後の治療をどうするか(藤兼 俊明)
5.減感作療法(大串 文隆)
6.薬剤耐性菌と判明したら?(露口 一成)
7.キノロン剤を結核にどう使うか(砂川 智子他)
8.治療開始後も症状が悪化するとき―初期悪化・免疫再構築症候群(倉原 優)
9.抗結核薬―特にリファンピシンとの薬物相互作用(平野 淳他)
■合併症がある時・特殊な状態における結核の治療
1.高齢者における結核治療(宮沢 直幹)
2.小児結核(徳永 修)
3.HIV/AIDS合併結核(青木 孝弘)
4.腎不全・血液透析時(高森 幹雄)
5.関節リウマチなど生物学的製剤使用時の結核への対応(松本 智成)

■私の処方■
貼付剤(シップ薬)の選び方(笠井 裕一)
月経に関連する片頭痛(森本 昌宏)
脊椎脊髄疾患によって生じる疼痛(川口 善治)
■診療の秘訣■
皮膚血管炎アルゴリズム“川上アルゴリズム”の原点(川上 民裕)
高血圧患者の家庭血圧測定(松浦 秀夫)
■診療のエッセンス■(朔 啓二郎他)
■不連続な時間~心筋梗塞後を生きるある精神科医のつぶやき 新連載
第1回「はじまり,はじまり」(芦澤 健)
■発作を巡る課題Beyond Seizures & Epilepsy■ 最終回
第10回見えるものと見えないもの~てんかんを巡る課題~(岩佐 博人)