Modern Physician 35-7 超高齢社会におけるフレイルの意義を考える
荒井秀典 企画編集

2015年発行 B5判 106頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

その他執筆者など▼
内容の説明▼
世界的に高齢化が進むなか、健康長寿を促進し生活機能障害を予防するために、いまフレイルが非常に注目されています。認知度が低いため、適切な介入が行われていないのが現状ですが、その重要性の周知とともに、病態、疫学、介入法等についてエビデンスを構築することが重要な課題となっています。フレイル研究の第一線で活躍中の研究者により、病因から新しい治療法まで最新情報を盛り込みました。
おもな目次▼

【今月のアプローチ】
巻頭言(荒井 秀典)
■総論
1.フレイルの歴史,概念(荒井 秀典)
2.身体的フレイルの意義(島田 裕之)
3.精神心理的フレイルの意義(櫻井 孝)
4.社会的フレイルの意義(西 真理子)
5.フレイルとホルモン(小川 純人)
■実臨床におけるフレイル
1.急性期病院におけるフレイルをいかに診断するか(杉本 研 他)
2.周術期のサルコペニア・フレイル評価の意義(海道 利実 他)
3.サルコペニアはフレイルの主たる原因か(飯島 勝矢)
4.老年症候群とフレイルとの関連を考える(長谷川 浩 他)
5.心血管疾患治療におけるフレイルの重要性(越智 雅之 他)
6.COPD治療におけるフレイルの重要性(千田 一嘉)
7.栄養からみたフレイルの病態生理(葛谷 雅文)
8.ロコモとフレイルはここが違う(松井 康素)
9.嚥下障害とフレイルはこう関連する(若林 秀隆)
■フレイルへの介入
1.身体的フレイルへの介入(山田 実)
2.精神心理的フレイルへの介入(武地 一)
3.社会的フレイルへの介入―亀岡スタディからの報告(木村みさか 他)

■私の処方■
腰部脊柱管狭窄症に対する薬物療法(田中 信弘 他)
頸椎症性神経根症(竹下 克志)
腰椎椎間板ヘルニアの処方(渡邉 和之 他)
■診療の秘訣■
記憶に残る夫のノート―リウマチ性多発筋痛症―(大熊 壮尚)
COPDと喘息の合併―Overlap症候群について(杉浦 久敏)
高齢者を診たら低Na血症を疑う(岡本 健)
長引く咳を診る(岩永 知秋)
■実践NEURO 脳卒中集中リハ・レポート!■
REPORT2 NEUROプロトコールの実際とその治療成績(角田 亘 他)
■不連続な時間~心筋梗塞後を生きるある精神科医のつぶやき
第4回 「希望とユーモアによる救い」(芦澤 健)
■臨床論文を適正にみる,考える■
第3回 一次エンドポイント(仮説)は何かを知る
~二次エンドポイント,サブ解析結果は必ずしも真ならず~(桑島 巖)
■診療のエッセンス■(朔 啓二郎 他)