Modern Physician 36-7特大号
免疫性・炎症性神経疾患

―病態解明から疾患修飾薬開発まで

吉良 潤一 企画編集

2016年発行 B5判 206頁
定価(本体価格5,500円+税)
内科系総合雑誌

内容の説明

多種多様な免疫性・炎症性神経疾患に関して、疫学、免疫学、遺伝学、神経科学、それぞれの進歩や最新の免疫療法をわかりやすく解説します。個々の疾患の病態、臨床・検査所見、治療法の最新情報を凝縮して紹介。疾患修飾薬DMDの作用機序をはじめ、個別的に最適の治療法を選択するうえで役立ち、より深い知識を習得できる1冊です。

おもな目次

【今月のアプローチ】

■巻頭言(吉良 潤一)
■総論
1.免疫性神経疾患の疫学的動向とその背景(松井 真他)
2.免疫性神経疾患の基礎科学-免疫学の立場から(能登 大介他)
3.免疫性神経疾患の基礎科学-神経科学の立場から(小峯 起他)
4.遺伝学の視点からみた免疫性神経疾患の病態(松下 拓也)
5.環境因子からみた免疫性神経疾患の病態(宮﨑 雄生他)
6.血液脳関門・血液神経関門の視点からみた自己免疫性神経疾患の病態(竹下 幸男他)
7.免疫性神経疾患における疾患修飾薬の進歩(久冨木原健二他)
8.免疫性神経疾患のアフェレシス療法(深浦 彦彰)
9.免疫性神経疾患の免疫グロブリン静注療法(野村 恭一)
■中枢神経疾患
1.多発性硬化症(中辻 裕司)
2.視神経脊髄炎関連疾患(中島 一郎)
3.急性散在性脳脊髄炎(吉良龍太郎)
4.中枢末梢連合脱髄症(山﨑 亮)
5.アトピー性脊髄炎(藤井 敬之他)
6.HTLV-1関連脊髄症の病態に基づいた疾患修飾薬の開発(山野 嘉久)
7.自己免疫性脳炎(木村 暁夫他)
8.橋本脳症(米田 誠)
9.ビッカースタッフ型脳幹脳炎(古賀 道明)
10.肥厚性脳脊髄硬膜炎(村井 弘之)
11.神経ベーチェット病と神経スウィート病(久永 欣哉)
12.傍腫瘍性神経症候群(田中 惠子)
13.自己免疫性小脳失調症(南里 和紀)
■末梢神経疾患
1.ギラン・バレー症候群とフィッシャー症候群(神﨑 真実他)
2.慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーと多巣性運動ニューロパチー(飯島 正博他)
3.抗MAG抗体関連ニューロパチー(川頭 祐一他)
4.POEMS(クロウ・深瀬)症候群(関口 縁他)
5.好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(小池 春樹)
6.自己免疫性自律神経節障害(中根 俊成他)
7.Isaacs症候群とMorvan症候群(渡邊 修)
8.スティッフパーソン症候群(松井 尚子他)
9.神経痛性筋萎縮症(福島 和広他)
■神経筋接合部疾患
1.重症筋無力症(村井 弘之)
2.ランバート・イートン筋無力症候群(島 智秋他)
■筋疾患
1.多発筋炎・皮膚筋炎(鈴木 重明)
2.封入体筋炎(久保田 暁)
3.筋サルコイドーシス(熊本 俊秀)
■免疫性・炎症性神経疾患のトピックス
1.ランビエ傍絞輪部を標的としたIgG4自己抗体によるCIDP(緒方 英紀他)
2.MR neurographyによるCIDP病巣の検出(杉山淳比古他)
3.二次進行型多発性硬化症の新しいバイオマーカー(大木 伸司他)
4.免疫介在性てんかん(高橋 幸利他)
5.アルツハイマー病の免疫療法(坂井 健二他)

■私の処方■
有痛性糖尿病神経障害(神谷 英紀)
手根管症候群に対する治療(栗山 勝)
大動脈原性脳塞栓症に対する再発予防治療(卜部 貴夫)
■診療の秘訣■
小腸腫瘍の診断(別府 孝浩)
腰椎椎間板ヘルニア(渡邉 和之他)
骨粗鬆症性椎体骨折を見逃さないために(橋爪 洋)
うつ病と双極性障害の鑑別(鈴木 映二)
心療内科の外来診療における『ひと工夫』(津久井 要)
間歇跛行の診断(二階堂琢也他)
大腸内視鏡の挿入方法(工藤 進英)
老嚥(Presbyphagia)(若林 秀隆)
脳梗塞の「先入観」と脳腫瘍診断(野口 明男)
血圧変動性を小さくすることを考慮した高血圧診療(工藤 博司)

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