Modern Physician 36-8
終末期の意思決定

―アドバンス・ケア・プランニングの

実践をめざして―

小川 朝生 企画編集

2016年発行 B5判 100頁
定価(本体価格2,500円+税)
内科系総合雑誌

内容の説明

終末期において、患者の意思を尊重し、尊厳ある最期を支援することが、いま医療に求められている。患者が意思決定能力を失ったときに備え、「アドバンス・ケア・プランニング」をいつから、どのように取り組むべきか、事前指示との違いは何か、法規の問題なども含めて詳しく紹介した。海外での歴史的背景も踏まえ、わが国の現状と実践のためのポイントをわかりやすく解説した。

おもな目次

【今月のアプローチ】

■巻頭言(小川 朝生)
1.アドバンス・ケア・プランニングとはなにか(小川 朝生)
2.アドバンス・ケア・プランニングと関連する主要な研究(谷本真理子)
3.アドバンス・ケア・プランニング:医療倫理の観点から(瀧本 禎之)
4.終末期の医療と法―アドバンス・ケア・プランニング(樋口 範雄)
5.予後予測(関根 龍一)
6.アドバンス・ケア・プランニング―いつ行うか,誰がイニシアチブをとるか,どう切り出すか―(阿部 泰之)
7.アドバンス・ケア・プランニングの取り組み―病院の側から―(西川 満則他)
8.意思決定支援への取り組み―意思決定できない人の最終段階の医療をどう決めるのか―(新田 國夫)
9.End-of-life discussionの実態(がん医療)とアドバンス・ケア・プラニング(森 雅紀)
10.認知症の診断後支援におけるアドバンス・ケア・プランニング(粟田 主一)
11.心不全の緩和ケアと意思決定支援(安井 博規)
12.多職種でつなぎ,価値のみえる化を進めるアドバンス・ケア・プランニング(長江 弘子)
13.米国でのアドバンス・ケア・プランニングの現状と課題(関根 龍一)
14.意思決定支援と行動経済学(平井 啓)
15.看護師による治療に寄り添った意思決定支援―実践と課題―(田中 登美)

■私の処方■
喘息治療と長時間作用型抗コリン薬(大串 文
潜在性結核感染症の治療(松本 智成)
肺高血圧症患者に対する運動処方(稲垣 武)
■診療の秘訣■
ドライマウス(梁 洪淵他)
超音波内視鏡下穿刺を用いた診断・治療の進歩(原 和生)
脳外傷後の易怒性(渡邉 修)
膠原病内科の初診診療(齋藤 篤史)
■診療のエッセンス■(朔 啓二郎他)

○投稿論文 アルツハイマー病,パーキンソン病と生活習慣病(重松 一生他)
○投稿規定
○アンケート
○次号予告