Modern Physician 37-2
自動車運転を考える

堀川 悦夫 企画編集

2017年発行 B5判 116頁
定価(本体価格3,000円+税)
内科系総合雑誌

内容の説明

昨今、疾患や加齢などによる自動車事故が問題となっている。医療者は、患者の運転可否評価だけではなく、法的責任や現行の制度についても知る必要がある。本特集では、自動車運転に影響を及ぼす各種疾患や薬物、高齢者の自動車運転について、対応法を含め解説している。医学や司法の課題、自動運転技術の開発、海外の動向など、さまざまな視点から自動車運転の問題を考える。

おもな目次

【今月のアプローチ】

■巻頭言(朝田 隆)
■総論
疾患と運転可否判断のエビデンス(堀川 悦夫)
■自動車運転と各種疾患
1.てんかんと運転免許(岩城 弘隆他)
2.睡眠障害(柳原万里子他)
3.神経疾患と自動車運転(一杉 正仁)
4.認知症罹患運転者:現行法の射程及び求められる支援の方向性(水野 洋子他)
■自動車運転と薬物問題
1.向精神薬(岩本 邦弘他)
2.危険ドラッグ・アルコール(湯本 洋介他)
3.一般用医薬品・OTC薬(田代 学)
4.薬理からみた自動車運転の諸問題(岡村 信行他)
■自動車運転をめぐる医学の各視点
1.頭部外傷と運転(渡邉 修)
2.リハビリテーション医学と運転(蜂須賀研二他)
3.運転と認知機能(三村 將)
4.医師のための認知症の理解と援助~臨床現場における対応から~(上村 直人)
■自動車運転をめぐる司法の視点
1.高齢者・一定の病気等に係る運転者対策(長嶋 良)
2.いわゆる一定の病気に関する医師の診断と法的問題(古笛 恵子)
3.高齢者の交通事故と自動車保険(川越 信)
■運転可否判断にかかわる高齢者の諸特性
1.軽度認知障害(MCI)(河野 直子他)
2.運転シミュレータの効用と限界(中野 倫明)
3.運転免許所持者に対する実車評価の現状と今後の課題(岩城 直幸)
4.高速道路と高齢者事故(中川 浩)

■技術開発と高齢者運転
1.高齢者運転にかかわる技術的動向(鎌田 実)
2.自動運転:技術的検討(北﨑 智之)
■米国の動向から
1.米国における高齢運転者の現状:交通事故の特徴,免許制度,医療諮問委員会の観点から(Eby DW他)
2.米国における高齢者の運転中止と移動行動支援(Molnar LJ他)

■私の処方■
長期治療を見据えた統合失調症患者の急性期に対する処方(堀 輝)
慢性膵炎(岡崎 和一)
高尿酸血症合併高血圧(久留 一郎)
■診療の秘訣■
高血圧患者に対する減塩指導のコツ(土橋 卓也)
マルファン症候群(平田 恭信)
治療抵抗性高血圧に対する降圧治療(森本 聡他)
痛風によい食事とは(森脇 優司)
■認知症の診断とともに患者さんに伝えたいこと■
第2回 「認知症早期発見・早期治療」を期待して来院した人と家族に伝えたいこと(大石 智)
■診療のエッセンス■(朔 啓二郎他)

○Special Review SDSA脳卒中ドライバーのスクリーニング評価―日本版 使用の実際―(加藤 貴志)
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