Modern Physician 37-7特大号
神経内科 診断推論

阿部 康二 企画編集

2017年発行 B5判 124頁
定価(本体価格5,500円+税)
内科系総合雑誌

内容の説明

 内科系専門領域の中でもとりわけ診断が難しいといわれる、神経内科診断について、診断のコツとその意外な面白さに迫ります!本特集では日常診療で遭遇する神経内科疾患を中心に、神経内科専門医、他科専門医、神経内科研修医が、それぞれ自らが体験した症例をもとに診断推論を展開、症例を読み解いていきます。どこが最終診断のターニングポイントなのか? 専門医、研修医があげるPitfallやClinical Pearlは必見です。

おもな目次

【今月のアプローチ】
■巻頭言(阿部 康二)
■主訴で神経内科診断を推論する
1.頭痛(高嶋良太郎他)
2.めまい・ふらつき(池田 佳生)
3.意識障害(山下 徹)
4.けいれん(神 一敬)
5.不明熱(真邊 泰宏他)
6.構音障害(川合 寛道他)
7.脱力・運動麻痺(土方 靖浩他)
8.手足のしびれ(神林 隆道他)
9.手のふるえ(坪井 義夫)
10.もの忘れ(針谷 康夫)
■他科専門医が神経内科診断を推論する
1.不眠―精神科が推論する(佐藤 萌子他)
2.呼吸苦―呼吸器内科が推論する(二宮 崇他)
3.嚥下困難―心療内科が推論する(福土 審)
4.複視,眼瞼下垂―眼科が推論する(後藤 克聡他)
5.聴力障害―耳鼻科が推論する(稲垣 洋三他)
■神経内科研修医からの推論クリニカル・パール
1.印象深い症例:難聴を訴える患者(齋木 美佳他)
2.印象深い症例:視野異常を訴える患者(石川 大介)
3.印象深い症例:もの忘れを訴える患者(田所 功)
4.印象深い症例:会話中の動作停止(表 芳夫)
5.印象深い症例:四肢しびれ等を訴える患者(河野祥一郎他)
6.印象深い症例:右鷲手を呈した高齢女性(山川 勇他)
7.印象深い症例:けいれん(桝田 道人他)
8.印象深い症例:両上肢筋力低下(松倉 清司他)
9.印象深い症例:動眼神経単麻痺(本田 学他)
10.印象深い症例:繰り返す嘔吐・下痢(丸山 潤他)

■私の処方■
慢性炎症性脱髄性多発神経炎の治療方針(飯島 正博)
抗認知症薬の適量を探す(森川すいめい)
COPDの呼吸困難に対する塩酸モルヒネ(西川 満則)
高齢者の認知症診療と処方箋(非薬物療法)(新田 國夫)
■診療の秘訣■
抗結核薬投与と肝障害(佐々木結花)
生物学的製剤投与下の結核治療(松本 智成)
喘息との鑑別が問題となる気管内腫瘍(大串 文隆)
認知症に隠された発達障害(緑川 晶)
サルコペニア・フレイル(山田 実)
呼吸リハビリテーションの処方の工夫にもいろいろある!(稲垣 武)
脳梗塞における糖代謝異常診断の重要性(卜部 貴夫)
■脳出血と高次脳機能障害■
第4回 第Ⅰ部 総論 4.脳出血における高次脳機能障害の発現機序(田川 皓一)
■認知症の診断とともに患者さんに伝えたいこと■
第7回 抗認知症薬について説明するときに伝えたいこと(大石 智)
■診療のエッセンス■(三浦伸一郎他)

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