Modern Physician 38-8
プチ・アルコール依存に気づく
誰にでもできるアルコール使用障害への対応

成瀬 暢也 企画編集

2018年発行 B5判 108頁
定価(本体価格2,800円+税)
内科系総合雑誌

内容の説明

 これまでの専門機関でなければ対応できないような重症患者の治療を中心とする考え方から、多くの軽症患者への早期介入に大きくシフトしています。プライマリ・ケアの現場で、いかに軽症患者を掬い上げるかが重要になってきています。
本特集では、これからのアルコール使用障害への対応のエッセンスをわかりやすく解説しました。

おもな目次

【今月のアプローチ】
巻頭言(成瀬 暢也) 812
《アルコール使用障害の基本の基本》
1.これからのアルコール使用障害の治療とプライマリ・ケアの役割(成瀬 暢也) 814
2.アルコール依存症とアルコール使用障害の違いを教えてください(宮田 久嗣) 818
3.アルコール依存症患者の大多数は治療につながっていないって本当ですか?(尾崎 米厚) 822
4.アルコール健康障害対策基本法の施行に伴う動向について教えてください(堀井 茂男) 826
《専門医による重度のアルコール使用障害患者への治療》
1.入院専門医療機関での治療はどのようなものか教えてください(中山 秀紀他) 829
2.外来専門医療機関での治療はどのようなものか教えてください(辻本 士郎他) 833
3.動機づけ面接は実際どのようなものか教えてください(澤山 透) 836
4.ブリーフインターベンションの早期介入について教えてください(武藤 岳夫) 840
5.ワークブックを使った認知行動療法的アプローチはどのようなものか教えてください(松本 俊彦) 844
6.アルコール使用障害を抱える人とかかわるコツ(長 徹二) 847
7.依存症専門医から内科医への助言と応援(田中 増郎他) 852
《非専門医が取り組める! プライマリ・ケアのアルコール診療》
1.プライマリ・ケアにおけるアルコール使用障害への介入はどのようなものか教えてください(伴 信太郎) 856
2.総合病院におけるアルコール使用障害の治療はどのようなものか教えてください(堀江 義則) 861
3.アルコール使用障害の治療のポイント(加藤 眞三) 866
4.アルコール使用障害患者のために内科医はどのような連携をとったらよいでしょうか?(髙瀬幸次郎) 870
5.地域保健におけるアルコール使用障害患者への対応:プライマリ・ケアと専門医療機関との連携構築に向けての岡山市の取り組み(太田順一郎) 875
6.職場ではアルコール使用障害者へどのように対応したらよいでしょうか?(廣 尚典) 879
7.産業保健におけるブリーフインターベンションの効果(田中 完) 883
8.高齢のアルコール使用障害患者にはどのように対応したらよいでしょうか(松下 幸生) 887
《アルコール診療のパースペクティブ》
これからのアルコール使用障害治療の展望について教えてください(齋藤 利和) 891

■私の処方■
がん治療に伴う口腔粘膜炎への局所処方(角 保徳) 893
軽症嚥下障害に対する嚥下体操セット(藤島 一郎) 894
せん妄(小川 朝生) 896
■診療の秘訣■
自己抗体の意義を考える―診断に有用な自己抗体,病態に直接かかわる自己抗体―(田中 惠子) 897
筋サルコイドーシスの筋生検(熊本 俊秀) 898
チーム医療による倫理判断(西川 満則) 899
在宅への取り組み(新田 國夫) 900
■診療のエッセンス■(三浦伸一郎他) 902
■認知症の診断とともに患者さんに伝えたいこと■
眠れない認知症のある人へ伝えたいこと(大石 智) 905

○J-CLEAR主催座談会高血圧ガイドライン2019策定にむけて(桑島 巖他) 805
○投稿規定 874
○From編集部ご意見募集 910
○アンケート 巻末
○次号予告 巻末