「甘え」とスピリチュアリティ 土居健郎、フロイト、空海、そして「私」
熊倉伸宏 著

2009年発行 B6判 176頁
定価(本体価格2,300円+税)
ISBN9784880021720

その他執筆者など▼
内容の説明▼
面接法」「精神疾患の面接法」「メンタルヘルス原論」シリーズ3部作に続き、土居健郎の「甘え」の理論の完結編。
「自由」の彼岸に何を見るか。
本書は、土居健郎「甘えの構造」の現代復刻版であり、その続編と言っても過言ではない。
土居健郎の愛弟子である著者が、「甘え」の理論研究から、フロイトの精神分析学、そして空海の著作へと辿り着いた。心の深奥を含み神秘性をもった自然への畏敬、時代と空間を超えて共有した大きな精神性、スピリチュアリティの世界を可視的なものとして世に問う問題作。
おもな目次▼
プロローグ
 …「生」への問…

第一章 「自由」について

第二章 「信じること」について
 …土居健郎における「甘え」と「信仰」…

第三章 「自分」について
 …土居健郎における「甘え」と「ふれあい」…

第四章 「罪意識」について
 …ニーチェ、フロイト、土居健郎における「神の殺害」…

第五章 「父なるもの」について
 …フロイトの宗教観…

第六章 「自然なるもの」について
 …臨床という名の「心の探究」…

第七章 「終わること」について
 …空海における自然論…

エピローグ
 …新たなる自然論へ…