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SDSA 脳卒中ドライバーのスクリーニング評価 日本版

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SDSA 脳卒中ドライバーのスクリーニング評価 日本版
(Stroke Drivers’ Screening Assessment Japanese Version)

著:NB Lincoln,KA Radford,FM Nouri
監訳:三村 將,仲秋 秀太郎
訳:加藤 貴志,椎野 恵美
2015年12月18日発行

検査器具一式

定価(本体価格30,000円+税)
[セット内容]
マニュアル(A4判・32頁,1部)、ドット抹消採点シート(1枚)、マトリックスボード(矢印/コンパス 両面1枚)、トラック/乗用車カード(例題カード+@〜N 計16枚)、ロータリーカード(例題カード+@〜㉘ 計29枚)、道路状況ボード(1枚)、例題用の道路状況カードと道路標識カード(各1枚)、道路標識カード(19枚)
※ 検査用紙は含まれておりませんので別途お買い求めください。

別売 用紙セット

定価(本体価格3,000円+税)
[セット内容]
ドット抹消用紙(20部)、採点用紙(20部)

詳細

★ 英国のNouri & Lincoln博士らによって開発された,脳卒中患者が安全に運転可能かどうかを予測するための検査です。

★ これまで英国,米国,北欧,オーストラリアで行われた研究により運転技能予測に有効な検査であることが多数報告されています。

★ 以下の4つの検査で構成されており,注意,空間認知,非言語性推測力等から脳卒中ドライバーの運転適性を評価します。

[SDSA関連論文]

SDSAまたはサブテストの予測精度に関する文献

Nouri FM, et al: Cognitive ability and driving after stroke. Int Disabil Stud 9:110-115, 1987
Nouri FM, et al: Validation of a cognitive assessment predicting driving performance after stroke. Clin Rehabil 6:275-281,1992
Nouri FM, et al: Predicting driving performance after stroke. BMJ 307:482-483, 1993
Lundberg C, et al: The assessment of fitness to drive after a stroke: The Nordic Stroke Driver Screening Assessment. Scand J Psychol 44: 23-30, 2003
Akinwuntan AE, et al: The validity of a road test after stroke. Arch Phys Med Rehabil 86: 421-426, 2005
George S, et al: Establishing criterion validity of the useful field of view assessment and Stroke Drivers’Screening Assessment comparison to the result of on-road assessment.Am J Occup Ther 64:114-120, 2010
Akinwuntan AE,et al: United States version of the Stroke Driver Screening Assessment: a pilot study. Top Stroke Rehabil 20(1) : 87-92, 2013

SDSAの信頼性・妥当性に関する文献

Lincoln NB, et al. Reliability of the Stroke Drivers Screening Assessment. Clinical Rehabilitation 8:157-160, 1994
Radford KA,et al:Concurrent validity of the stroke drivers screening assessment.Arch Phys Med Rehabil 85:324-328,2004

脳卒中以外の疾患の運転技能予測にSDSAまたはサブテストを用いた研究

頭部外傷
Radford KA,et al:Validation of the stroke drivers screening assessment for people with traumatic brain injury.Brain Inj 18:775-786, 2004
多発性硬化症
Lincoln NB,et al: Cognitive abilities as predictors of safety to drive in people with multiple sclerosis. Mult Scler 14(1) : 123-128, 2008
Akinwuntan AE,et al:Predictors of driving in individuals with relapsing-remitting multiple sclerosis. Mult Scler 19(3) : 344-350, 2013
認知症
Lincoln NB:The assessment of fitness to drive in people with dementia.
AC Int J Geriatr Psychiatry 21(11) : 1044-1051,2006
Lincoln NB, et al : A prospective study of cognitive tests to predict performance on a standardized road test in people with dementia. International Journal of Geriatric Psychiatry 25 : 489-496, 2009
Vella K, et al : Comparison of assessments of fitness to drive for people with dementia. Neuropsychol Rehabil 24(5) : 770-783,2014
パーキンソン病
Radford K,et al : The effects of cognitive abilities on driving in people with Parkinson's disease. Disabil Rehabil 26(2) : 65-70, 2004

SDSAについて言及されているレビュー等

Devos H, et al:Screening for fitness to drive after stroke: A systematic review and meta-analysis. Neurology 22:747-756,2012
三村 將 監訳:医療従事者のための自動車運転評価の手引き.新興医学出版社,2011
加藤貴志・他:脳損傷者に対する神経心理学的検査による運転技能予測.作業療法ジャーナル49(2):100-105,2015
久保田直文・他:Stroke Drivers Screening Assessment 日本語試作版の紹介.第5回運転と認知機能研究会抄録集,2012
http://cogdrive.org/cogdrive_5th_summary.pdf
加藤徳明・他:高次脳機能障害者の自動車運転再開.The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 50(2):105-112,2013
加藤徳明:高次脳機能障害者の自動車運転再開に関する研究報告:文献レビュー. (蜂須賀健二 編)高次脳機能障害者の自動車運転再開とリハビリテーション1.金芳堂,p76-88,2014
神田 亮・他:Stroke Drivers Screening Assessment (SDSA)を用いた運転評価の試み.第46回北海道作業療法学会抄録集,2015

よくあるご質問

[ドット抹消]
Q:抹消パターンについて
練習では左から右へ横方向に抹消を行っていますが、本番にて縦方向など、練習とは違った方略で抹消が行われた場合、どうすべきでしょうか?
A:修正は加えず、そのまま検査を進めてください。採点も正しい手順で抹消を行った場合と同様に行ってください。
Q:ドットの抹消方法について
ドットの抹消の仕方に決まりはありますか?「○」や「/」など被検者の自由なやり方で行っても良いでしょうか?また、ドットが記載されている図を回転させながら抹消する方がいますが、被検者のやり方に任せてよいでしょうか。
A:どのような抹消方法でも可能です。マニュアルP6に採点についての記載があります。
ここでは走り書きのようにチェックをした場合でも採点するとあります。ご参照ください。また、原則ドット抹消用紙は動かさない状態で実施してください。
Q:見直しについて
見落としや誤りに気付いた場合、修正は可能ですか?
A:可能です。
Q:制限時間内に終了した後に、最初の列から見直しをはじめ、制限時間一杯まで確認を行われる方がいます。このような場合はどうすればよいでしょうか。
A:最終行が終了した時点で検査終了とし、採点に移ります。
Q:視力が低下していて見えづらい場合はどのように対応したらよいでしょうか?用紙は拡大して使用してもよろしいでしょうか?
A:用紙の拡大により筆跡の移動距離が長くなり予測式の数値が不正確になるため拡大は不可、原著版のままA4判サイズで検査を行ってください。
眼鏡等で調整していただくか、視力低下が強くそれでも難しい場合は本検査適応外となります。(マニュアルp29参照)
[方向スクエアマトリクス]
Q:見直しについて
時間内に終了した場合、残りの時間で見直しをする事は可能ですか?
A:制限時間内であれば、一度置いたカードの見直しや修正が可能です。なお、制限時間については、言語教示にはありませんので教えない方が望ましく、原則はマニュアルの言語教示通りに行ってください。
Q:採点には例題カードの得点を含みますか?
A:含みます。例題カードを含む正答カードの得点が合計得点となります。
Q:乗用車の前後の位置は説明してもよいでしょうか。
A:臨床的に必要な場合を除き原則マニュアルの言語教示通りに行ってください。
[コンパススクエアマトリクス]
Q:見直しについて
時間内に終了した場合、残りの時間で見直しをする事は可能ですか?
A:可能です。
Q:方向スクエアマトリックスのように「例題」を記入したほうがよいでしょうか。また採点には例題カードの得点を含みますか?
A:手を加えず原版のまま使用してください。また採点については例題カードを含めた正答カードの得点が合計得点となります。
Q:1つのマスに複数のカードが置かれた場合、採点はどうすればよいでしょうか?
A:最上段のカードのみ採点します。
[道路標識認識]
Q:標識カードは机上に広げても良いですか?
A:可能です。
Q:交通状況ボードに記載されている▽や◇等の記号は、正解の交通標識と同じ形である事を伝えて良いですか?
A:伝えずに検査を行ってください。また、ダミーについてもマニュアルの教示にありませんので教えずに検査を行ってください。
[採点と解釈について]

採点の総合結果は、切り捨てや四捨五入は行わずそのまま「合格」「不合格」予測式の結果を比較してください。
J-SDSAは名前が示すようにスクリーニング検査であり、「運転不可」と予測された方が直ちに運転不可能と断定されるものではありません。「運転不可」と予測された方は、他の神経心理学的検査や実車評価など、より詳細な評価が必要と考えられます。
また、可予測式と不可予測式の得点が近い場合、被検者の認知機能は境界領域にある事が疑われます。このような場合もより詳細な評価が必要と考えられます。

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