
阿岸鉄三(東京女子医科大学名誉教授):総編集
和田健太朗(日本鋼管福山病院透析センター長・内科腎臓専門部長):著者
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漢方薬で「すこやかに老いる」をめざし、より良く生きよう!
本書では、「すこやかに老いる」ための知恵を漢方医学から学ぶために企画されました。健康に老いるとはなにか、漢方理論の基礎知識、加齢に伴う症状と漢方治療、代表的な漢方薬、生薬、食養生に必要な薬膳まで、内容は多岐にわたります。高齢者の健康寿命を伸ばすための知恵がぎっしり詰まった待望の復刻版。
(本書は2013年、医学と看護社より出版された書籍を電子版として復刻したものです)
1章 現代の老化・加齢を取り巻く環境 〜東洋医学的観点から最先端の加齢医学研究までを含めて
1.健康的に老いるためには?
2.中医学と漢方医学
3.アンドルー・ワイル博士の「ヘルシーエイジング」に対するメッセージ
4.カロリー制限はなぜ加齢対策に重要なのか?
5.サーチュイン遺伝子を活性化させるレスベラトロール(Resveratrol)
2章 ヘルシーエイジングと中医学・漢方治療(総論)
1.長寿科学が期待する東洋医学の未来予測とは?
2.東洋医学におけるヘルシーエイジングの思想とその歴史的背景とは?
3.漢方薬・生薬による「補腎」作用とヘルシーエイジング
3章 漢方医学の理論の基礎知識
1.漢方医学の理論について
4章 漢方治療で必要な注意事項
1.漢方とエビデンス(EBM:Evidence-based Medicine)
〜漢方は西洋的なエビデンスに馴染まない?
・漢方は本当に効くの?
5章 ヘルシーエイジングと中医学・漢方治療(各論)
1.加齢に伴う疾患(老年期症候群)と漢方治療
1)「先天の気の減少を抑える」処方(腎の強化を目的に)
2)「後天の気の回復」を目的とした処方
3)血液循環を改善させる処方(駆瘀血剤)
4)嚥下障害を改善させる処方
5)更年期障害に伴う症状を改善させる処方
6)高齢者の全身症状に対する漢方処方
7)認知症とその周辺症状に対する処方
8)動脈硬化・脂質異常症・高血圧症に対する処方
9)「未病」に対する処方
10)「最期」まで自分らしく、元気でいるための処方
11)白髪・抜け毛の改善のための処方
12)肥満改善のための処方
2.高齢化社会において漢方治療は医療経済的にも期待されている
6章 代表的な漢方薬(保険診療で使用可能なもの)とその構成成分
7章 生薬の解説(代表的なもの)
8章 漢方独自の用語解説
9章 薬膳について
1.季節にあった食養生
2.薬膳に用いられる主な食材とその解説(五十音別列記)
10章 中医学・漢方医学・薬膳によるヘルシーエイジングの目的(総括)