神経内科 検査・処置マニュアル
阿部 康二 編著
2001年発行 四六倍判 250頁
定価7350円(本体7000円+消費税5%)
ISBN978488002287125
内容の説明▼
本マニュアルは,神経内科の日常臨床上必要な検査や処置について具体的に記述し,検査結果の簡単な実例とその評価も記載されている。実際に本書を片手にすぐ検査や処置に臨めるように配慮してあり,神経内科医・脳外科医をはじめ関連する診療科の方々にご活用いただける一冊。
おもな目次▼
第1章 神経学的診察法と鑑別診断のポイント
病歴のとり方/診察および記載の仕方/診察の手順/神経内科鑑別診断のポイント
第2章 神経心理学的診察法
はじめにすべきこと/診察の順序/診察のポイント/検査バッテリーの利用について
第3章 頭部CTとMRI,MRA
頭部CT/MRI/急性期脳血管障害検査プロトコル
第4章 SPECTとPET
概要,現状,展望/SPECT/PET
第5章 fMRIとMEG
fMRI/MEG
第6章 MRS
プロトンMRSの原理と方法/プロトンMRSに必要な装置,検査手順/プロトンMRSの一般的解釈/プロトンMRSによる診断,病態解析/プロトンMRSの測定,解釈上の注意点
第7章 脳波
検査法/脳波所見の読み方と記載法/成人の正常脳波の判定基準
第8章 筋電図・電気生理学的検査
検査の目的/神経伝導検査/F波とH反射/反復刺激法/針筋電図検査
第9章 誘発電位(SEP,MEP,BAEP,VEP)
体性感覚誘発電位(SEP)/運動誘発電位(MEP)/脳幹聴覚誘発電位(BAEP)/視覚誘発電位(VEP)
第10章 腰椎穿刺
器具/準備/禁忌/手技/髄液圧/Ayala係数/外観/細胞数算定/穿刺時に人工的出血をきたした場合の白血球の算出/正常値
第11章 筋生検
適応/生検の実際/検体の処理
第12章 神経生検
適応/生検の実際/検体の処理
第13章 テンシロンテスト
原理・目的/方法/留意点/評価
第14章 重心動揺検査
検査の目的/装置/検査方法/検査項目
第15章 自律神経機能検査
瞳孔薬物点眼検査/発汗機能検査/その他の各種検査
第16章 頸部血管エコーと脳血流ドプラー法
頸部血管エコー/経頭蓋ドプラー法
第17章 筋エコー,筋CT,筋MRI
筋画像検査の利点/骨格筋の超音波診断/骨格筋のCT診断/骨格筋のMRI診断
第18章 好気性運動負荷試験
目的/背景/準備/方法/結果の判定
第19章 阻血下前腕運動負荷試験
目的/背景/準備/方法/結果の判定
第20章 髄液細胞診
意義/準備/方法
第21章 遺伝子診断の依頼方法
血液サンプル送付方法/検査機関/遺伝子診断の実際
第22章 脳血管造影
目的/方法/穿刺部位と撮影される血管と適応者/前処置/検査手技/検査後/脳血管撮影のポイント
第23章 脳血管内治療法
概要/準備/診断/適応症例の選択/局所線溶療法/今後の動向
第24章 脊髄造影法
適応/準備/手技/CTミエログラフィ(CTM)/脊髄造影のポイント
第25章 IVH手技
鎖骨下静脈アプローチ(鎖骨下穿刺)/内頸静脈アプローチ/大腿静脈アプローチ
第26章 ボツリヌス毒素注射法
適応/用法/実施にあたっての注意/ボトックス(R)注射の準備/ボトックス(R)注射/副作用
第27章 経管栄養
経管栄養の適応/経管栄養開始の時期/経管栄養の種類と各々の長所と短所
第28章 血漿交換療法
対象疾患/除去物質/方法/血漿交換療法の実際
第29章 磁気刺激療法
臨床応用までの経緯/磁気刺激の実際/まとめ
第30章 スパイログラフィー,呼吸困難
スパイログラフィー(spirography)/血液ガス分析(BGA:blood gas analysis)/パルスオキシメーターによる動脈血酸素飽和度(SaO2)の測定
第31章 気管内挿管,気管切開,輪状甲状靱帯切開
適応/気管内挿管/気管切開/輪状甲状靱帯切開
第32章 人工呼吸器
救急用人工呼吸器/在宅用人工呼吸器
第33章 クリティカル・パス
クリティカル・パスとは/クリティカル・パスの作成,使用基準/今後のクリティカル・パス
第34章 神経疾患チェックリスト
失語症の分類/失行・失認チェックリスト/神経因性膀胱チェックリスト/末梢神経疾患チェックリスト/重症筋無力症チェックリスト/多発性硬化症チェックリスト/パーキンソニズムチェックリスト/脊髄小脳変性症チェックリスト/ミオパチーチェックリスト/痴呆チェックリスト
第35章 神経疾患重症分類・スコア表
意識障害/脳卒中急性期スコア/リハビリテーション的機能評価/痴呆/筋萎縮性側索硬化症/HTL V-1関連ミエロパチー/重症筋無力症/多発性硬化症/Parkinson病/脊髄小脳変性症/Duchenne型筋ジストロフィー/ADL
第36章 脳死判定指針
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