臓器灌流実験講座 
臓器灌流研究会 編

2000年発行 A5判 254頁
定価4515円(本体4300円+消費税5%)
ISBN9784880024202

その他執筆者など▼
編集代表:坂本美一(帝京大学医学部第3内科助教授) 執筆者:峯徹哉、菅野司、森山光章、茂久田修、中島浩司、衣笠昭彦、中嶋敏宏、池田匡、木村和弘、山谷恵一、木崎善郎、横山裕一、福田正彦、水上健、岡村幸重、石井裕正、丸山博、安田浩一朗、鍵本伸二、清野裕、川合紘一、横田千津子、石田均、吉田和正、小泉勝、広瀬寛、伊東克彦、黒瀬健、向英里、藤田晴久、瀬戸淑子、藤山勝巳、小坂喜太郎、小山一憲、島袋充生、大月眞、橘真郎、中山淳、中林肇、杉山和彦、間中英夫、成宮学
内容の説明▼
臨床医学の分野では全体を把握検証する必要がある。生理学が人体の原点であり、病理生理の解明と疾患の理解が重要である。本書は過去において灌流系を用いた研究が多数行われたが、今日の著しい医学の進歩に伴い、灌流実験を見直し、病態生理の解明のため編集されたものである。また、実際に執筆者が行ったテーマ実験を中心に具体的に記載されている。いわば生の「実験」をまとめたものである。
おもな目次▼
第1章 肝
肝臓の灌流とは/インスリンによるグリコーゲン分解抑制作用/グルカゴン/乳酸からの糖新生/肝灌流によるケトン体産生の測定/尿素の生成/IGF-Iの分泌/T4からT3への転換/プロスタノイドの生成とグリコーゲン分解/アクチビンA/ホルモンによる胆汁分泌/門脈・肝静脈2血管灌流/肝類洞に放出されるスーパーオキサイドアニオンの検出/再生肝のフルクトース代謝と脂肪酸による調節
第2章 膵内分泌
膵灌流/膵灌流によるグルコース濃度連続変動下でのインスリン分泌の検討/Pulsatile(搏動状)インスリン分泌/カルシウムおよびカリウムとインスリン分泌/アミノ酸刺激とインスリン分泌/長鎖遊離脂肪酸のインスリン分泌作用/自律神経とインスリン・グルカゴン分泌/グルカゴンスーパーファミリーペプチドによるインスリン・グルカゴン分泌/SU剤とインスリン分泌/ハムスターの膵灌流におけるアミノ酸誘導体A-4166とKAD-1229のインスリン分泌促進作用/インスリンによるグルカゴン分泌抑制/低グルコース時グルカゴン分泌/膵D細胞からのソマトスタチン分泌とその作用/膵ラ島B,A,D細胞相関/高果糖食と高インスリン血症/チアミン欠乏マウスでのインスリン分泌/OLETFのインスリン分泌変動周期の検討/Zucker fatty ratおよびWBN/Kob ratにおけるインスリン・グルカゴン分泌/レプチンとインスリン分泌
第3章 膵外分泌
Exocrine pancreas/セルレイン、セレクチンによる膵液分泌/十二指腸分離、単離膵外分泌灌流/遊離膵腺房による膵外分泌反応/逆行性膵灌流と膵外分泌
第4章 胃腸
血管灌流・内腔灌流/胃-ガストリン分泌/腸-GLP-1分泌(ラット)/腸-グルコース吸収(イヌ)/腸管運動とVIP分泌(イヌ)
第5章 骨格筋
下肢灌流の実験/糖利用/脂肪酸利用/ケトン体利用
第6章 心、腎、副腎、甲状腺
心臓/腎臓、副腎/甲状腺/ラット心臓の解糖とグルコース酸化/腎臓からのレニン分泌/腎臓からの尿中NAG分泌/腎臓におけるホルモン代謝(T4からT3への転換)/腎臓、副腎からのアルドステロン分泌/モルモット副腎/甲状腺からのT4分泌