心身医療と歯科医療 歯・口腔・顎と心と健康科学
都 温彦 編著

2005年発行 A5判 215頁
定価4725円(本体4500円+消費税5%)
ISBN9784880024660

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内容の説明▼
 これまで歯科医学・医療は身体医学の立場から眼に見える方法で発達し、眼に見えない心理社会面や中枢神経機能、哲学的側面は死角になっていた。
 本書はこれまで歯科にはみられなかった心と脳機能、そして全身的健康という視野を加え、相補的に歯科医療をより全人的なものに近づけようとすることに特徴がある。
 これまでの医学と歯学二元性のなかで生じた両者間の谷間が本書によって少しでも埋まり真の人間科学が構築されるとするユニークな書である。
おもな目次▼
第一部 総論
1 歯科心身医学に求められる概念
2 精神科領域の患者の歯科受診について
3 心身医学と心療内科と生活習慣病
4 向精神薬
5 咀嚼機能を科学する : 肥満患者への治療応用
6 歯の進化とヒト本来の食物と咀嚼と健康について
7 歯科患者の受診動機
8 訴えと身体的変化
9 歯科患者の訴えについて
10 医事紛争
11 患者の表情
12 歯科心身症の病態モデルの考察

第二部 病態・疾患編
1 心身医学的対応を要する歯科患者の症例
2 歯科治療と患者の生体反応及び行動
3 痛みの訴えについて

第三部 健康科学編─生活習慣性病態
1 小児歯科について
2 口腔衛生と歯周疾患と骨再生
3 口腔消化と血糖値との関係
4 唾液分泌と自律神経機能
5 口腔湿潤感安定と不安定
6 咀嚼習慣と肥満
7 義歯で噛めるようになること
8 顎関節症患者に対する咀嚼指導と心身の健康
9 口腔ケア
10 歯・口腔・顎顔面美について