気分障害 
樋口 輝彦 著

2005年発行 A5判 82頁
定価2310円(本体2200円+消費税5%)
ISBN9784880024776

その他執筆者など▼
内容の説明▼
 うつ病は「こころの風邪」と言われるほどポピュラーな病気である。ちなみにうつ病はがんに次いで2位であり、脳血管障害、虚血性心疾患を上回っており、早期に治療しないと繰り返したり、慢性化したり、しばしば自殺を招く病気である。
 本書は医学教育、なかでも卒後研修および生涯教育において、いかにうつ病の診断と治療の教育を行うかを重要なことと考え、これに加えてプライマリー・ケア医と精神科医の連携をシステム化して、プライマリー・ケア医で対応困難なうつ病を早期に専門医に紹介することができるようにすることなどを主な目的としてまとめられたものである。
おもな目次▼
1.イントロダクション

2.誰でも正確かつ確実なうつ病診断ができるために
   うつ病の分類
   うつ病の診断 

3.うつ病解明の手がかり
   抗うつ薬の薬理研究で明らかになったこと
   機能的画像研究の成果
   遺伝子研究の行方 
4.うつ病の治療法は進化する
   うつ病薬物治療の現状
   うつ病薬物療法の問題点
   新規抗うつ薬の開発は進んでいるか
   電気痙攣法(ECT)
   認知行動療法

5.うつ病医療の今後の課題
   うつ病の再燃・再発防止
   抗うつ薬の長期投薬を要する予測因子
   継続療法と維持療法
   老年期うつ病

6.気分障害研究の新展開
   遺伝子研究への期待
   うつ病の客観的診断は可能になるか

7.うつ病の医療経済的側面