解離性障害
樋口 輝彦 監修
2006年発行 A5判 160頁
定価(本体価格2700円+税)
ISBN9784880024875
その他執筆者など▼
西村 良二(福岡大学医学部精神医学教室教授) 編著その他執筆者:梅末正裕、尾籠晃司、矢野里佳、竹内今日生、河野耕三、高田千華、松尾信一郎、永井宏、浦島創、樽味伸、平川清人、藤内栄太
内容の説明▼
本書では、解離の定義や、解離の概念の歴史に始まり、解離性健忘、フーグ、離人症、解離性同一性障害、トランスなどについて述べるだけでなく、解離性障害の心理検査、解離の生物学的仮説、併存症、司法精神医学上の問題などについて述べている。
本書は解離性障害についての理解を深め、日々の臨床に役立つための絶好の書である。
おもな目次▼
1 解離性障害序説
A.解離の定義と機能
B.概念の歴史的変遷
C.解離と抑圧
D.DSMとICDの違いについて
E.心的外傷と最近の認識
2 解離性障害の概念史
A.ヒステリーの歴史
B.ICD-10における解離性(転換性)障害
3 解離のモデルとメカニズム
A.解離と記憶システム
B.解離の生物学的メカニズム仮説
C.解離と心的外傷(トラウマ)
D.解離における共通性(一般性)と文化による差
E.画像所見を含む生物学的所見
F.解離のメカニズムの解明の今後
4 解離性障害の臨床評価
A.面接による評価方法
B.質問紙、評価尺度による評価方法
C.心理検査による評価方法
5 解離性障害と司法精神医学
A.心的外傷体験がその後の子どもの発達に与える影響
B.解離性同一性障害と犯罪
C.外傷と記憶に関する生物学的研究
6 急性ストレス反応(Acute Stress Disorder)─心的外傷と解離を中心に─
A.急性ストレスとは
B.力動的な理解
C.生物学的な理解
D.治療
7 解離性健忘
A.解離性健忘
B.歴史
C.疫学
D.症状と経過
E.診断と鑑別診断
F.治療