思考障害 評価法と基礎
畑 哲信 他著
2002年発行 B5判 240頁
定価7035円(本体6700円+消費税5%)
ISBN9784880026060
その他執筆者など▼
執筆者畑 哲信(福島県精神保健福祉センター)岩波 明(東京大学医学部精神神経科・助教授)中込和幸(昭和大学医学部精神神経科・助教授)丹羽真一(福島県立医科大学神経精神医学・教授)
内容の説明▼
本書は、思考障害を深く研究しようとする専門家はもちろん、認知精神医学やその他の研究に携わる研究者から、思考障害という概念は理解が難しいと感じている初学者まで、研究や臨床技術の習得の参考書として絶好の書である。
おもな目次▼
「思考障害研究の現在」
はじめに
思考とは
思考研究
1.思考研究の歴史
2.思考心理学の思考障害研究への影響
3.思考の脳基盤
思考障害とは
思考障害研究の歴史
1.精神分裂病の思考障害概念の確立
2.精神分裂病に特徴的な思考障害の探求
3.精神分裂病の思考障害の定量的評価尺度の開発
4.思考障害の評価尺度
5.日本における思考障害研究
思考障害についてのこれまでの知見
1.思考障害と他の臨床症状との関連
2.思考障害の疾患特異性,精神分裂病の素因との関連
3.思考障害の縦断経過・精神分裂病の予後指標としての思考障害
4.思考障害と精神疾患の素因との関連
思考障害の病態をめぐる生物学的研究
1.注意と思考障害
2.記憶と思考障害
3.概念形成・問題解決・判断・推論
4.思考障害についての解剖学的知見
5.思考障害に関連する生化学的知見
6.思考障害と精神生理学的指標との関連
思考障害研究の今後
まとめ
「付録:思考障害と関連した諸検査」
概念形成の検査
抽象化機能検査
問題解決機能検査
注意機能検査
統語法に関する機能
「評価尺度」
思考,言語およびコミュニケーション障害評価尺度
思考障害指標(TDI)スコア・マニュアル
奇妙で独特な思考の評価:陽性思考障害の包括的指標