これだけは知っておきたい小児医療の知識
別所 文雄 編著
2006年発行 B5判 436頁
定価(本体価格8000円+税)
ISBN9784880026343
内容の説明▼
小児の特徴は、いうまでもなく成長、発達の途上にあり、解剖学的にも、生理的にも、精神・心理的にも大人とは大きく異なっている。小児科での研修はこの点を十分に理解し、億劫がらずに子どもに接することが出来る技量を身につけることである。
本書は短い小児科での研修に際して、そのための一助になると共に初期研修終了後にも小児科以外を専門とする医師が座右において診療の助けとなることを目指して企画されたものであり、目的通り、子どもをみるすべての医師に役立つ絶好の書である。
おもな目次▼
●小児をみるとき念頭に置くべき発達生理の知識
1.成長・発育
2.神経・精神機能
3.血液リンパ系
4.免疫系
5.腎機能の発達と水電解質の調節
6.内分泌・代謝
7.肝・消化器
8.循環器
9.胸郭と呼吸器系
10.骨・骨格系
11.体温調節
12.薬物動態(ADME)
●日常よく出会う注意すべき疾患
1.麻疹
2.風疹
3.流行性耳下腺炎
4.伝染性発疹
5.突発性発疹(HHV6感染症、HHV7感染症)
6.水痘・帯状疱疹
7.インフルエンザウイルス
8.溶連菌感染症
9.伝染性膿痂疹
10.伝染性軟属腫・ウイルス性疣贅
11.上・下気道炎・中耳炎
12.化膿性髄膜炎・ウイルス性髄膜炎
13.尿路感染症
14.急性腎炎症候群
15.ネフローゼ症候群
16.Henoch-Schonlein紫斑病
17.川崎病
18.アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・花粉症
19.気管支喘息
20.糖尿病
21.食中毒
●小児保健
1.乳幼児健診
2.予防接種
3.基礎疾患のある児の予防接種
4.学校保健・学校検診
5.新生児マス・スクリーニング
6.学校検尿
7.心臓検診
8.虐待
9.事故の予防活動の展開
10.喫煙・受動喫煙・禁煙教育
●小児のおもな症状と診療の要点
1.発熱
2.発疹
3.咳・喘鳴
4.呼吸困難
5.チアノーゼ
6.不整脈
7.頭痛
8.胸痛
9.腹痛
10.四肢痛
11.嘔吐・下痢・便秘
12.貧血
13.鼻出血・紫斑
14.リンパ筋腫脹
15.腹部膨隆
16.いびき・開塞型睡眠時無呼吸症候群
17.睡眠障害
18.体重増加不良
19.肥満
20.低身長
21.乳房発育・思春期早発と遅発
22.痙攣
23.意識障害
24.不機嫌
25.浮腫
26.欠尿
27.血尿
28.めまいと耳鳴り
29.夜尿症
30.学習障害
31.行動障害
32.精神発達障害
33.チック
34.不定愁訴
35.摂食障害