エビデンスに基づく難治性うつ病の治療
野村総一郎、樋口輝彦 編著
2006年発行 B5判 161頁
定価(本体価格4200円+税)
ISBN9784880026565
その他執筆者など▼
執筆者一覧:河本勝、桑原達郎、大嶋明彦、山下さおり、角田智哉、戸田裕之、野村総一郎、倉内佐知、岡本長久、野田隆政、尾鷲登志美、中込和幸、樋口輝彦、山田和夫
内容の説明▼
「治らないうつ病」「再発を頻回に繰り返すうつ病」をまとめて「難治性うつ病」と呼ぶとすればこれはいまだ克服されていないうつ病臨床の大きな課題である。この課題については、これまで多くの研究がなされているが、エビデンスと個人の経験論的なものが混然一体なっている印象がある。過去には難治性うつ病について書かれた良書も内外にあるが、それらの多くはいささか古くなっており、あらためてEBMに基づき整理する必要がある。
本書はこのような意図のもとに企画されたものであり、現時点でのベストと思われる治療アルゴリズムが提唱されており、臨床家にとってこの上なく有用な書といえよう。
おもな目次▼
1.うつ病の難治化要因と難治化早期予測の試み
A.治療者側の要因(6種のエラー)
B.患者側の要因(個体要因・状況要因)
C.再び治療者側の要因
2.「難治性」の定義 治療抵抗性とラピッドサイクラー化
A.治療抵抗性うつ病
B.ラピッドサイクラー(rapid cycler)
3.治療抵抗性うつ病への対応
A.治療ガイドラインにおける治療抵抗性うつ病への対応
B.治療抵抗性うつ病への治療各論