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認知リハビリテーション研究会:編
2016年発行 B5判 76頁橋本圭司先生による特別寄稿『高次脳機能障害 どのように対応するか ―小児から高齢者まで―』では,高次脳機能の問題を抱えた人々にどのように向き合うべきか,問診や検査,支援のポイントをふまえわかりやすく解説しています。その他原著2本,プロシーディング6本を掲載,遠隔記憶検査作成の試みや,地域高齢者に対する認知症予防の一環として作成された課題などを紹介し,高次脳機能障害例に対するリハビリテーション,アプローチ法について様々な角度から論じています。
(編集後記より)
正確な評価あっての認知リハビリテーションである。そして正確な評価は信頼性の高い検査があって初めて可能になる。検査の信頼性の指標の一つは,その検査が長く使い続けられていることであるが,遠隔記憶検査は例外で,材料が古くなると実用にならなくなる。したがってアップデートが必須だが,それは地味で煩雑な作業であり,着手には躊躇されることが否めない。この重要な仕事を実行し見事にまとめたのが本号の江口論文である。ここに優れて臨床的な大森論文を加えた原著論文2稿,および臨床場面が息づくプロシーディング6稿,そして橋本圭司先生の特別寄稿をあわせ,充実した誌面を作ることができました。寄稿いただいた先生方に感謝申し上げます。(村松太郎)