初めて学ぶ血液透析の手技と看護
西 慎一(新潟大学准教授) 編著
2010年発行 A5判 162頁
定価(本体価格2,200円+税)
ISBN 9784880028132

その他執筆者など▼
内容の説明▼
「初めて学ぶ血液透析の手技と看護」は、特に透析室に勤める新人スタッフの方々に是非読んでいただきたいという願いのもとに書かれた本です。この本の著者は、透析室に勤務する臨床工学士、看護師、そして医師達です。(中略)できるだけ日常業務の流れに沿って業務内容を解説するように努力しました。本書では、透析医療の基礎的知識をまず解説し、加えて実践的な看護知識、医学的知識が学べるように構成されています。第一章は、臨床工学士が担当しました。透析室の機器や透析原理に関する解説が記載されています。第二章はベテラン看護師が担当しました。透析室看護では、事前の物品準備から透析後の患者管理までが一つの看護単位と言えます。その流れと内容を平易な解説で紹介してもらいました。第三章と第四章は医師が担当しました。長期透析患者が多い透析室では、患者さんが有する透析合併症の理解も看護師や臨床工学士にとって重要な問題です。また、透析患者さんのデータ管理と薬剤管理も重要なポイントです。第三章と第四章では、これらの内容を解説しています。
  本書を読んで、明日からの透析看護に自信が湧いてくるようであれば著者としては本望です。(後略)
おもな目次▼
1章 透析室のシステムと患者看護
 1-1 透析液の供給システム
 1-2 患者監視装置の仕組み
 1-3 透析回路の組み立て
 1-4 穿刺開始までの準備
    A.透析室の透析開始準備の手順
 1-5 穿刺から透析開始までの手順
    A.穿刺の準備
    B.患者監視装置の準備
    C.穿刺部位の消毒
    D.駆血
    E.穿刺
    F.血液回路との接続と固定
    G.透析開始
 1-6 透析中の患者管理と看護
    A.透析中の患者管理のポイント
    B.透析中の患者さんの訴え
 1-7 透析終了時の手順
    A.透析終了操作
    B.抜針
    C.止血
    D.透析後の観察
 1-8 透析終了後の管理
    A.透析終了後の症状と対策
    B.帰宅時と帰宅後の注意

2章  透析患者自身での管理と看護支援
 2-1 バスキュラーアクセスの管理
    A.バスキュラーアクセスとは
 2-2 ドライウエイトの管理
    A.ドライウエイトとは
 2-3 食事の管理
    A.透析患者の食事管理の基本

3章  透析患者にみられる合併症の管理と看護
 3-1 高血圧
 3-2 低血圧
 3-3 血糖値異常
 3-4 電解質異常
 3-5 低栄養の管理
 3-6 貧血
 3-7 透析アミロイド症の管理
 3-8 動脈硬化症の管理
 3-9 認知症
 3-10 脳血管障害
 3-11 視力障害
 3-12 副甲状腺機能亢進症
 3-13 心不全
 3-14 虚血性心疾患
 3-15 腹痛と便秘
 3-16 出血性胃腸障害
 3-17 後天性腎嚢胞
 3-18 泌尿器科的疾患
 3-19 関節痛・関節変形
 3-20 脊椎疾患
 3-21 掻痒症
 3-22 色素沈着

4章 データの管理と薬剤管理
 4-1 透析患者の検査値
 4-2 透析患者の定期検査
 4-3 内服薬の管理