抗がん剤を超える生存率・副作用も少ない新たな生薬の可能性をイグノーベル賞医師が紹介。
2018年、英国の学術専門誌Gutに一本の論文が掲載。それは、肝臓がん手術後の患者を対象に生薬フアイアを投与した結果、投与しない群と比較して生存率と無再発率で有意差があったという内容。中国では抗がん新薬として使用される一方、免疫亢進による症状にも投与されるフアイア。この生薬由来成分を、2013年イグノーベル賞受賞医師である新見正則が各種エビデンスを元に分析。本邦医学界に一石を投じる渾身の一冊。
第1章 免疫と病気
免疫の低下、亢進、混沌について
免疫システムの異常に対するこれまでの医療
免疫システムがよくわかる~臓器移植の例~
第2章 フアイアとは
フアイアとの出合い
フアイアとは
天然フアイアを求めて安国へ
フアイアの免疫システムへの働き
フアイアの免疫低下への働き 学術専門誌 Gutへの掲載
フアイアの免疫亢進への作用
フアイアの免疫混沌への作用
中庸に保つ作用は、あくまでも「期待できる」レベル
フアイアの安全性について
第3章 フアイア有効成分の発見〜糖鎖とは〜
フアイアの主要成分 TPG-1の発見
糖鎖とは
糖鎖を構成する単糖類
第4章 エビデンスレベルとは
第5章 フアイアの臨床での使用法
フアイアの副作用
フアイアQ&A
第6章 各疾患に対するフアイアの効果
疾患への働き一覧 フアイアが免疫疾患に及ぼす作用
各疾患へのエビデンス
肝臓がん
肝臓がん以外のがんに対するエビデンス
乳がん
胃がん・大腸がん
肺がん
その他のがん
腎臓病に対するエビデンス
喘息に対するエビデンス
乾癬に対するエビデンス
第7章 コンパニオン・アニマルへのフアイア療法の可能性
あとがき
付 録
エビデンス&重要論文一覧
参考文献