
学会で大人気のシンポジウムが書籍になった!
あなたの処方の選択肢が大きく広がる、「明日から使える」知識が満載です。
ガイドラインだけでは良好な進展が難しい場面も多い精神科臨床。
治療の主軸となる薬物療法においても、
困難な選択や想定とは異なる結果に悩まされるケースも多いはずです。
本書は、そのような精神科薬物療法での迷い・困難に役立ててもらうべく、刊行されました!
サッと手に取ってその場で活用できるのはもちろん、
新たな知見やエキスパートの経験を知ることで自身の処方の幅が大きく広がる
実践的な薬物療法のヒント集です。
取り上げる薬剤は、抗精神病薬・抗うつ薬といった基本薬から、
リチウムやADHD治療薬、そして認知症治療薬まで幅広く網羅。
適応外使用や副作用対応なども詳細に解説し、
現場で生じがちな様々な疑問への対応にフォーカスしています。
そして、本書最大の特長となっているのが、
各執筆者が示してくれた「私はこうしている!」のパートです。
下記目次にもあるとおり、各領域の第一線で活躍する先生たちが
臨床経験や研究に基づいた考察をもとに、具体的な処方や考え方を記してくれています!
難渋しがちな「悩みどころ」の突破法が学べたり、
これまで見たこともないような処方を教えてもらったりと多くの学びが得られるはず。
さらに章末トピックスでは、妊産婦や高齢者、児童など特定の患者群に関するもの、
特別な注意が必要だったり新たな可能性を秘めた薬剤についてのもの、
肝機能・腎機能に障害を抱えた患者へのものなど
多岐にわたるテーマをコラム的にまとめていただきました。
学会シンポジウムの熱気が詰まったこの1冊が、多くの精神科医に届き
少しでも処方・診療がいい方向に変わるきっかけとなれば嬉しく思います!
はじめに 4
本書の使い方 6
・Chapter 1 適応外使用
「適正使用」を心がけつつ、患者説明などにも配慮しよう(朝日智大,古郡規雄) 11
・Chapter 2 抗精神病薬
適応が拡がるなか気分障害やせん妄、BPSDへの使用にも注目しよう(三浦 至) 21
・Chapter 3 抗うつ薬
抗うつ薬の特徴を知り尽くして効果的に使っていこう(緒方治彦) 36
・Chapter 4 リチウム
リスクと上手に向き合って効果的な治療につなげていこう(平川博文) 57
・Chapter 5 抗てんかん薬
てんかん以外にも幅広い使い道のあることを確認しよう(冨田 哲) 73
・Chapter 6 睡眠薬
薬剤群ごとの特徴や注意点を理解して不眠症治療を進めよう(高江洲義和) 92
・Chapter 7 抗不安薬
ベンゾジアゼピン系薬剤は何に気をつけて使えばいいのか?(櫻井 準) 107
・Chapter 8 ADHD治療薬
承認4剤の特徴を知ったうえで個々に適した治療を行おう(河野美帆,河野仁彦) 123
・Chapter 9 認知症治療薬
患者や家族に寄り添った視点で薬剤治療を進めよう(飯田仁志) 142
・Chapter 10 漢方薬
漢方薬の知識を整理して精神科治療の幅を広げよう(村岡寛之) 159
・Chapter 11 副作用への対応
中止と継続、どちらにすべきか見極める力をつけよう(阿竹聖和) 178
■【各章末】 ここにも注意!なトピックス
1 向精神薬の服用回数について(吉田和生) 18
2 第1世代抗精神病薬が有用なときとは?(石郷岡 純) 33
3 三環系抗うつ薬の活かし方(下田和孝) 54
4 妊産婦・授乳婦(菊地紗耶) 70
5 高齢者(馬場 元)89
6 トラゾドン、ミアンセリン、ヒドロキシジンの使いどころ(竹内啓善) 103
7 精神疾患に対するタンドスピロンの有用性(岸 太郎) 119
8 児童・思春期(杉本篤言) 139
9 抗認知症薬は中止するもの?(吉野祐太) 155
10 肝機能障害(服部早紀) 174
11 腎機能障害(菅原裕子) 191
事項索引 194
薬剤名索引 195
おわりに 197